幸せのバロメーター -北藤-

３９．９％＝＊ ページ10

「今の聞いて、起きたの？それとも…寝たフリしてたの？」

え…紺野さん、何言ってるんですか？

「寝たフリして、ひろには何の得も…」

「僕と藤ヶ谷くんの距離を縮めるため…違う？」

紺野さんが、ひろに言った。

「…よく、分かりましたね」

「え…ひろ？」

俺を見たひろと…しっかり目が合う。

酔ってる感じが…しない。

「一人でも、藤ヶ谷の味方になってくれる人が必要なので」

「俺の味方って…何？」

「味方っていうかさ…姫が心を許せる人が、この業界に一人でも増えたらって思ってるだけ」

何それ…。

「どこまでも、藤ヶ谷くん中心なんだね」

「俺の軸は、藤ヶ谷ですから」

そんな…ひろにそんなこと言わせるほど、俺の存在は…。

「「凄いんだよ」」

紺野さんとひろがハモッた。

そして、見つめる視線も…俺を見てる。

「北山くんにそう思わせるほどの存在なんだよ、藤ヶ谷くんは」

「紺野さん…」

「俺の体は肉と水とお前の愛でできてんの」

「……(*ﾉωﾉ)」


「自信持って」

「自信持てよ」


「紺野さんは、尊敬する人ですけど、俺のシンメじゃないですよ」

ひろが紺野さんに言った。

「北山くんのシンメになろうと思ってないし、なれるとも思ってないよ苦笑そこは、藤ヶ谷くん限定

でしょ？」

「そうです」

「溺愛されてるね〜、藤ヶ谷くん♪」

紺野さんが、俺をからかう。

「姫に絡むのはいいですけど、構うのは俺なんで、程々にして下さいね」

「え〜、僕と交流を深めるの、応援してるんじゃないんだ？」

「交流もからかうのも、程々でって言ってるんです」


ｸｲｯ。


ひろの袖を摘まんだ。

「構ってもらいたいのは…ひろだけだよ？」

「……お、おぅ(*ﾉωﾉ)」

酔ってないのに、顔が真っ赤…。

ひろを酔わせるのは…たいぴ？( *´艸｀)


次回は、ひろの気遣い編。

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