傷ついた男の子。【忍たま】

二十四話 ページ25

『…』

海「自分の気持ちを食満留三郎くんにぶつけてあげて」


喜「そうですよ！」


食「A…」


『貴方のやったことは本当に今でも忘れません。

自分の体が震えるぐらいに。

本当に苦しかったです。

毎回謝れ裏切られ。

あれ(天女)が来た前では当たり前の生活が今は出来ないようになりました。

そして1番と思われる酷い目にあった俺は一番食満先輩が…尊敬してた人が一番の恐怖の対象になりました。』


食「…」


『本当に苦しかったり怖かったり。

誰を信じたらいいのか分からなくなりました。

もう誰も信頼したくありません。

パニックになって血を吐いた時もありました。

でも貴方のその言葉を聞いて安心したのは何故でしょうか。

今だったら上級生で…食満先輩…貴方"だけ"が信じられる気がします。』


食「…A…？この俺を許してくれるのか…？」


『はい…』


食「ありがとう…！(震えてる…)」


海「勇気を出して言えたね！」



『うわっ！』



喜「Aせんぱい！」



下「えへへ」



浜「作兵衛も行くぞ！」


富「うぇ！？」



し「食満先輩も！」


食「あははっ」


『ふっ』


海「良かったね、、！」


『はい!』


海「ふふ」


＿＿＿＿＿
次の日(結構茶番)

海加side

海「なんか距離近くない？」


食「そうか？」


『俺を子供のように扱わないでください…』


なんだこの距離は…近すぎる。


食満くんの足の間にAくんが座っている。


で、食満くんがなんか後ろから抱擁をしているような感じ。


距離が近いなぁ…


…


海「なんかすごいわ…｣



『あはは…』

《…》


あれ



まだ聞こえる…



もしかして治ってないのか…？



《気配が上に…》



食「どうした？」



『いえ…何も』



食「今日は何にもすることが無いな」


『そうですねー』


海「距離が近い…」


『それ何回目ですか』



食「結構言ってたんじゃないか？」


海「私はもう行くね」



『はーい』



食「本当にありがとな！」
＿＿＿＿＿＿
海加side


あの子はまだ治っていないのか？



心はもう落ち着いたはず。



なんでだろうか。



まだ心の奥に何かしまってるのか…？



心は信頼で失った物を少し戻したけど…


それでちょっとは楽になるのかなって思ったけど…


楽になった気はしたけど…


もしかして


自分は直したと思っても


あの子はまだ治っていないのか？


ちゃんと変化とか見なきゃ


治せない。


頑張らなきゃ

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