お願いだ私から離れてくれ【牛島若利】

お願い ページ29

牛島「お前達がAを虐めていると聞いた






どういう事だ」









鋭い視線が3人を射貫く








金髪「い、虐めだなんて…」







ツイン「私達ぃそんな酷いことしないよぉ！」







おかっぱ「そ、そうです私達はただ…」







天童「醜い言い訳ダネ。俺さぁ聞いちゃったんだよ？







女子トイレでAちゃん囲って脅してたの」








瀬見「俺も聞いたぞ」








　

と瀬見がひょっこり2階から顔を出して天童の言葉に加わった






おかっぱ「そ、そんなの嘘に…………」







天童「なんならここで再現してあげよーか？」









顔は見えないが分かる。あの時の教室と同じ、酷く冷たい空気







天童はこの時どんな表情をしているのだろうか








ちょっとした好奇心で振り向く─────────────途中だった








ﾋｭｯ







A「!!!!」








明らかに天童を越える冷たい雰囲気
思わず振り向く首が止まってしまった








────────恐る恐る正面を向く








牛島の視線は先程よりも怖く、鋭くなっていた







私が見たことのない、向けられたことの無い視線






─────────この人は誰？









ツイン「ち、ちがうの！アタシはただっ……この子に脅されて仕方なく藤さんを………！！」








金髪「はぁ！？ふざけんなよ！お前だってアイツが気に入らないとか言ってたじゃねぇか！」







おかっぱ「抜け駆けはひどいです！」









本当に醜い


さっきまで仲間だった者が今では敵同士


それも自分が助かるために









暫くギャーギャー騒いでいると









牛島「そんなものはどうでも良い






俺の質問に答えろ。Aを傷つけたのはお前達か」









騒いでいた3人がその言葉によって黙り込む






表情は恐らく真っ青だろうな…









牛島「沈黙は肯定と見た









今回の事は先生に言わないでおくが、





今後一切、Aに近づくな。」

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