空色のヘルメット【wrwrd】【syp】 (ページ5)

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第3話ページ5

syp.side

今日は運悪く、コネシマさんと巡回する日。

あのクソ先輩と巡回なんて最悪すぎて
誰か殺したいくらい☆←すみませんふざけました

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

syp「クソ先輩、巡回サボったな…」

そう呟いた時、見慣れた茶髪が見えた。

syp「……………え？」

俺は咄嗟に路地裏に入って身を隠した。

彼女は男らしい爽やかな顔立ちをしてるが、
あの髪色、あの透き通るような目の色は
ぜったいにAだ。

彼女を見ると、先程俺がいた場所を
見ていた。

syp「A………」

あれは、間違いなくAだ。

けれど、Aはもう帰ってしまった様だ。

けど、この国に居るなら、また会えるはず。

そんな期待を胸に、巡回を再開した。

nz.side

nz「ただいま～」

やっと、やっと家についた。

山奥ってこんなに面倒いのか

時刻を見ると、午後9時。

明日の任務もある為、早く寝ることにした。

そして私は深い、深い眠りについた

私が見た景色は紅い炎が町中に広がり、
人々が次々と散ってゆく姿だった。

その街の真ん中に居るのはお兄ちゃんと私。

？「A！A！」

nz「お兄ちゃん！ショッピお兄ちゃん！」

syp「A…ごめんな、誕生日にこんな
事になるなんて…」

nz「お兄ちゃんのせいじゃないよ。」

syp「A、よく聞いてね？」

兄さんからは、この国は戦争をしていること。

この国は負けていて、もう終わりだと
いうこと。

相手国がもうじき来て、生き残った人々を
捕らえることを教えて貰った。

syp「最後に…誕生日おめでとう。」

そう言って、兄さんは空色のヘルメットを
くれた。

syp「ほら、俺と同じヘルメットなんだ。
今日できっと離れ離れになるけど、この
ヘルメットを使って、また会おう。約束。」

ゆーびきーりげーんまーん
嘘付いたらはーりせんぼんのーます
ゆびきった！

no.side

燃え上がる炎の中、2人の兄弟は、また
再開することを約束し、別れた。

兄の方の頭には、ぶかぶかの藤色のヘルメット

妹の方の腕には、ぶかぶかで、新品の
空色のヘルメットがあった。

その兄弟の感動の再開まで、後少し…