不 幸 少 女 ４【A3!】

更新遅れてすみませんの番外編 ページ18

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「っとに……もー、捜したっすよ」

「綴くん？」


「こんなに服、汚して」


私にうんともすんとも言わせず、私のスカートの汚れをはらった。

まってくれ。この場は一体……。


「綴くん、ここは？」

「もー、何言ってるんすか。早く行くっすよ」

「行くってどこに……？」


「はぁ？俺とあなたのユートピアに決まってるじゃないですか」



＿＿＿
＿＿





バッと飛び起きた。


「わっ、ちょ……Aさん、大丈夫すか？」

「……綴くん」


「すっげーうなされてましたけど」

「うん……変な夢みた……」


さっきのは夢だったのだと知るや否やふぅと安堵した。

綴くんに夢の内容を問われたから事実とたがわないように教えた。



「……俺、そんなこと言ったんですか？」


「うん……ちょっとダサかった……」


「って、ちょっと！」



まだ頭がツキツキと痛む。

やだなぁ。なんだかやな感じ。



「Aさんは夢占いってご存知ですか？」

「きいたことはあるような気がする」


「Aさんの夢に俺が出てきたってどんな意味でしょう……？」


「わからない……」



寝起きもあって私の頭はあまり動いていない。


綴くんのことは少なくとも好きだ。

夢に出てきた意味はよく分からないけど、あなたに抱いてる感情は絶対にプラスの感情だよと言った。



「……俺とそうなりたいってことでいいんですかね」

「……なにが？」


「いや、こっちの話です」




＿＿…気になる人や好きな人の夢は、相手とそうなりたいという直接的な感情を示す。


＿＿Aさんが、どこかへ連れ出してほしいって思っているなら、俺がどこへでも行ってあげるのに。









＿＿

綴くんはAちゃんに、「あなたのためなら、この身を冒すようなことをしてもいいんですよ。例え、それが、駆け落ちのような危険なことであっても」って思ってると思います。(伝われ)

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