依存系後輩

先輩と後輩 ページ17

春比side

ま「ちょっとそらるさん、先輩が怯えてるじゃないですか！」

そ「え？ああごめんね」



ニコニコと笑っている彼方さん

僕を誘拐した犯人であり、僕の




彼氏だった人






彼方さんのことは今でも大好きだよ

でも、周りがそれを許さなかった

だって、男同士なんて

一般的にはあまり受け入れてもらえないから

だから、彼方さんを守るために

彼方さんをフッたんだ







そ「ちょっとそれ、本気で言ってんの？」





あの時の彼方さんの目は

一生忘れられない

僕が弱虫だったから、彼方さんと一緒にいる勇気がなかったから

だから





彼方さんは狂ってしまった







春「いたいっ！いたいよっ！！やだあっ！！」

そ「やだ？俺のこと嫌いなの？俺の愛は受け入れてくれないの？」

春「い”、、、っあ”、、、、、」






少しでも不安になれば

僕の下半身をカッターで傷つける

包帯がいくらあっても足りやしない





ついさっき、彼方さんが買い物から帰ってきた

僕の太ももに包帯を巻きながら問いかけてきた




そ「春比、結城に会いたい？会いに行く？」

春「え、、、、？」

そ「なんかさぁ、まふまふも誘拐してたみた、、春「行くっ！！」、、は？」

春「、、、、、、、、あ」





ギリギリと包帯を巻く力をきつくしていく彼方さん

せっかく消毒したのに、傷口が開いてしまった



春「かひゅ、、、っ！い”、、、、、っ」

そ「ったくお前は、、、、、まぁいいや、お仕置きは帰ってからね」




そう言って、お隣の家に連れてかれた

結城に会いたい以前に、僕の頭の中は

帰ってからのお仕置きのことで埋め尽くされていた

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