歌い手なんてならなきゃよかった

15count ページ17

『まふくん、本当ごめん！』


「俺も謝る。ごめん」


「いいんですよ〜それより……服貸してください」


あ……土下座してて忘れてたけど


まふくん裸だわ









ｶｼｬ


「ちょ、ゆずかちゃん⁉何写メってんの⁉」


『いや、記念に……』


「記念って何⁉てかtwit○erにアップしないでね⁉」


『……ばれたか』


「しようとしてたの⁉酷いよゆずかちゃん‼」


「何騒いでんの？」


可愛らしい声から一変気だるげな声が混じってくる









『奏多〜まふくんが裸写メらせてくれない！』


「いや、それ犯罪だから」


『女子は正義なんです‼』


「それ、可愛いは正義の間違いじゃね？」


『そういうとこ指摘するからモテないんだよ』


「マジで？……指摘すんのやめよ……」


モテたいのかよと心の中でつっこむ









「Aちゃんお風呂どーぞ？」


『あ！ありがとまふくん〜。覗き見しないでね？』


「しないよ⁉」「しねぇーよ⁉」


笑いを堪えつつお風呂に向かった









それにしても今日はいろいろあったな〜


湯船に浸かりながら思う









学校いったら、告白されるわ


帰って来たら志麻は倒れてるわ


コンビニいったら逆ギレされるわ


トドメにまふくんの裸てw


「A入るよー」


『うーん』









『漫画じゃないんだから！』


髪を洗いながら叫ぶ


それにしても出来過ぎだよ


今日だけで本当疲れた


これが歌い手の運命なのか⁉









髪を洗い終え、脱衣所へ繋がるドアを開ける


『は？』


「え？」


そこには奏多がいた

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