俺はそこまで派手に育てた覚えは無ぇ

番外編くれぇ地味になれや ページ19

＿キメ学軸です＿


『聞きました？宇髄先生』


ここは美術室


「あ？何をだよ」


6時間行われる授業も終了し今は部活動にあたる時間


室内のはずなのに風がやたらと入ってくるのは


1人の美術教師による仕業


『なんか前世の私達が仕事をサボりにサボったからここで読者の皆様にお詫びも兼ねてなんかしろって話ですよ』


あ、ちょ、メタいからやめて(汗


「ふーん。ま、俺関係ないしA1人でがんばー」


『がんばーって…宇髄先生だって仕事しなかったからこうなってるんすよ』


「俺が派手に生きてるのは今だからな、過去なんてどうでもいいんだよ」


過去に引きずられるのは地味なやつのやる事だとか訳分からないこと言ってる


『はいはい。先生の言い分はわかりましたから、なんかしましょう』


「ねぇ、俺の話聞いてた？お前派手に無視決めこんでんじゃねぇよ」


この唯一の美術部員である


音羽Aは


基本的に宇髄の話をまともに聞くことは無い


『まぁ、お詫びっていうくらいですからね。それなりにド派手な事しないとダメっぽいですよ』


「ド派手な事って言ってもよ、具体的に何すりゃいいんだよ」


それを知ってか知らずか


宇髄もそこまで深くは気にすることなく話を進める


『本格的に美術室を爆破させるとか？』


「確かに芸術は爆発だとは言ったが教室丸々ぶっ飛ばすのはやべぇだろ」


『いや何言ってんすか、もう3分の1破壊されてたら全部飛ばそうが同じですよ』


「普通のやつはそれを言ったら俺が本気にする(マジで全部爆発させる)と思って言わない」


『じゃあ私は普通のやつじゃないってことですよ』


美術部らしいことなんてほぼしたことがない2人は


常にどうでもいい話ばかりを繰り広げている


今回は


「『いかに簡単で派手なお詫びをするか』」


これに尽きる

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