もう、離してください

丗玖 ページ48

しのぶさんのお礼用に何か渡そうと思っていい店が無いか探していたら

宇「何してんの？」

『うわ！びっくりしたぁ…戻ってきたなら一声かけてくださいよ心臓に悪い…しのぶさんにお礼の品を渡そうと思って何かいいのがないか探してたんです』

宇「ふーん。あ、そうだこれ買ってきたやつ」

『なんですかこれ』

宇「あけてみ」

言われるがまま中身を出してみると髪留めだった

宇「お前髪の毛長ぇだろ？戦う時に邪魔にならねぇようにな」

確かにしのぶさんも蜜璃さんも長いから纏めてるか
改めて言われると私の髪の毛見てたら邪魔そうだもんね

『ありがとうございます！使ってみてもいいですか？』

宇「おう」

私は三つ編みとか夜会巻きみたいなのはできないから1本で高めの位置にまとめるぐらいかな
↑(所謂ポニーテールです)

『どうですか？』

宇「」

『え、なんで黙るんですか？どこか変なところありましたか？』

宇「お前本当にAか？ってぐらい雰囲気変わったぞ」

そこまで！？確かにみんなの前ではずっっと髪の毛を下ろしていたかもしれないけど、そんなに！？
てかそれじゃ誰かにあっても気づかれないってことだよね、それはそれで悲しいわ

宇「そんなオロオロしなくてもいいだろ……」

派手に似合ってる
って笑顔で言いながら頭ぽんぽんをする師範はかっこよかった

出来ないこと無いんじゃないの？この人

気分屋なところはあるけど優しいから女性には超がつくほどモテる
あ、あとは顔か。色男だもんね……高身長だし
というかデカすぎでしょ


身長縮めェ………………


宇「細かいことは分からんが複雑なことを考えてるのは派手にわかる」

『げっ』

宇「図星かよ。まぁいいけどよ……ほれ帰んぞ」

髪留めを買ってくれたのはありがとうございます
でも師範

退院したばかりの人の首根っこを鷲掴みするのはどういうことでしょう

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