もう、離してください

番外編 ページ37

＿キメ学
＿やっぱかまぼこ隊のみにします！ごめんなさい！


今、学校中の男たちがソワソワしている
なんでかって？
そりゃあれですよ

「バレンタイン」

だからね
みんな貰えるかどうか気にしてるみたい

そして

私の友人も例外ではない

善「Aちゃ〜ん、おはよぉ〜♡」

『うん、おはよう』

特にこの金髪の少年·善逸が…

挨拶を返して横を通り過ぎようとすると肩を掴まれる

善「ちょっと待ってくれないか！」

『何？』

善「俺、いつもAと仲良くしてるよな！？」

『してるね』

善「してるね、じゃ無くて！！！なんかあるでしょぉ！！日頃の感謝を込めて！渡すべきものが！！」

『あー確かに…』

チョコが欲しいって素直に言えばいいのにね

善「ね！あるよね！」

『あったあった。忘れてたから思い出させてくれてありがとう。はいこれあげる』

善「わーー！ありがとー！って、これ何？」

『カカオ豆』

善「要するにチョコを渡すつもりはねぇってことだな」

『チョコが欲しいって言ったら？』

善「それはなんか違う気がする」

え、それあんたが言う？
散々真夏にバレンタインにチョコ貰えるようにって色々やってたのに？ってか昨日禰豆子ちゃんにガッツリせがんでたやんけ

『まぁいいや…ほれ、こっちがチョコだよ』

軽く投げてわたす

善「なんか扱い雑じゃない！？」

炭「あれ、善逸とAじゃないか。何してるんだこんな所で」

『あ、炭治郎と伊之助！はいこれチョコ』

炭「くれるのか？」

伊「なんだこれ」

炭治郎は純粋に嬉しそうにしてくれんだけど、伊之助においてはチョコを知らないみたい
この時代チョコを知らない奴がいるとはね…

炭「これはチョコレートと言って甘いお菓子だぞ」

伊「美味いのか？」

『手作りだからお店のやつほどじゃないけど食べれる味ではあるはずだよ』

炭「ありがとうA！」

善「ねぇ俺と炭治郎達の差ってなんなの？」

炭/伊/貴「『日頃の行いだと思うぞ/だろ/だよ』」

善「みんなしてなんなの！！？そんなに俺の日頃の行いは悪いか！！」

自覚なしかい

『思い出してご覧よ数々の過ちを』

善「その言い方なんかやだ！！」

『毎日毎日女の子とあらばデレデレデレデレして挙句追いかけ回して』

炭「なんでそんなに恥を晒すんだ？」

伊「女も男も同じ人間だろ？何が違うんだよ」

善「い゛ぃぃやァァァァァァァァァァァ!!!!俺が悪かったかよォ！悪かったからもう何も言わないでくれェェ！！」

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