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「でもまさか、カズとかって頭使うの苦手そうなのに魔術師とか、笑う」
「魔術師ってだけで頭良いとは限らないんだぞ」
「目の前の人物のお陰でよく意味が分かったよ」
彼女らは図書館1階の休憩スペースの窓際のテーブルで談笑していた
笑いを交えながら彼女らは談笑していたが
彼女らの使い魔達はどうも仲良くなれないらしく言葉には出さないものの嫌悪感を隠せていない
「あ、一応真名は言わないけど大体分かるよな?」
「予想はついてるけど、子供と遊んでるってのが…」
「あーそこは俺も思った。でもアラフィフだから、寂しいんだって」
名探偵が思わず吹き出したがすぐにテーブルの下からドスっとした重みのある音がした
「えー、Aちゃんって言うのかい?じゃあ遠慮なくダディと呼んでくれたまえ」
先程の音がなかったかのようにニコッとした優しそうな顔で喋りかけてきた
「A、無視してていいぞ」
教授はカズに野次を飛ばしていた
「いや、いいよダディで。なんかかわいい感じする」
「かわいい、か?まあいいだろう!その感性も君ならではってことサ!」
「甘やかしすぎないでくれ、すぐ調子に乗るぞ」
「…こんなうるさいのよりダディの方が良かった」
「なんだと」
ザマーミロと顔がそう語っている教授の足には先程自分がやったものとそう変わらない蹴りが飛んできた
「で、なんで俺たちを探しに?」
「いや、カズなら大丈夫だと思うけど、どっかで暴れてたり?しない?よね」
「勿論!俺の学生時代を思い返してみろよ、死んでも止めるさ」
カズは学生時代、友達同士のいざこざを止めるために怪我を負っていた
いざこざの内容は忘れたがカズの怪我は見るのも痛々しいほどだった
彼女の記憶には今でも鮮明に残っており、少々トラウマである
「だよねー…ごめん、今日はありがとう」
「全然オーケーだぞ。また話そうぜ」
お礼を言って別れた
「名探偵殿、これは事故な気がしてきましたぞ」
「そうらしいな」
「じゃああなたもう勝手にやっててくださいよ…」
「いいのか?」
「何が?」
「サーヴァントは言わば兵器だ。そんなのを持ってる奴らと君はもう顔見知りだ」
「…つまり腹いせかなんかでやられちゃうかもってことですね?」
「ランサーのマスターは特にそうだろう。ランサーが負けでもしたら君だって葬られるだろうよ」
「そんなにですか…」
「だからどうだい?これからは僕が守るっていうのは」
「もしかして最初からそれが目的では」
名探偵は笑顔だった
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はやみん(プロフ) - 哀楽さん» 面白かったです!作ってくれてありがとうございます! (2019年3月29日 8時) (レス) id: 85277bc3a9 (このIDを非表示/違反報告)
哀楽(プロフ) - はやみんさん» ありがとうございます!これからも少しずつですが更新していこうと思います (2019年3月16日 2時) (レス) id: 323c3ce1b6 (このIDを非表示/違反報告)
はやみん(プロフ) - 面白かったです! (2019年3月15日 20時) (レス) id: 85277bc3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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