22笑目:エルフの提案 ページ27
次の日... Noside
あ「し、失礼します...」
英「やぁあんずちゃん。来てくれてありがとう」
翼からの協力を得ることのできたあんずは「音遥も説得してみせる」と意気込んでいた矢先に生徒会室へと呼び出された
これまでだったら警戒し、着いてきたであろうTrickstarのメンバーは「危害は加えられないだろう」という理由であっさり見送った
そして、あんずはそこで驚くことになる
音「ずいぶん信頼されるようになったんだねぇ英智?噂じゃ前はかなり警戒されてたって聞いたけど?」
英「まったく、きみはどこからそういう話を仕込んでくるんだい?」
「説得しよう」、そう思っていた相手が...音遥が生徒会長である英智の机に座り、そこにいたのだから
あ「な、なんで柳田くんがここに...!?」
英「僕と音遥は昔馴染みでね。こうして話すこともめずらしくないんだ」
音「そういうこと。それと、呼び出したのは俺。英智は名前を使って呼んだだけだよ」
あ「!?な、なんで...」
音「だぁって俺が呼ぶとあの邪魔な連中まで来るんだもん」
ケラケラ笑いながら机から降り、ゆっくりと近づいてくる音遥にあんずは少し身構えた
音「ねぇ異分子女、翼が「ドールライブ」の参加を了承したのはほんとなんだよね?」
あ「う、うん...昨日翼くんが「一緒にやらせてほしい」って、真緒くんの付き添いがあったけどちゃんと自分の意思で...」
あんずの言葉に嘘がないことを見抜いた音遥はどこか満足そうに小さく口元を緩ませ、それが見えたあんずは驚いたような顔をした
音「あいつが、自分の意思で...ねぇ。いいよぉ?それなら俺も参加して」
あ「えっ!?」
音「ただし条件付きでね」
音遥はかつて破り捨てた企画書をあんずに突きつけながら不敵に笑った
音「これ、合同ライブってあるけどさぁ対バン形式にしてよ。普段の夢ノ咲でやるやつみたいに」
音「そっちに拒否権はないよねぇ?あの「B1」で、明星はそっちが負けたら「俺が望むことなんでもする」って言ったんだから」
いつもの小バカにした笑顔ではなく、一種の脅しも含んだ笑顔にあんずは怯むがそれを耐え、まっすぐに音遥を見据えた
あ「それで参加してくれるなら、いいよ。その代わり、手は抜かないで本気でやってほしい」
音「はっ、俺をなんだと思ってるわけ?引き受けた仕事はちゃんとこなすよ、プロだし...そういうわけだから頼むけどいいよね、英智?」
英「もちろん。細かい手配は僕に任せてほしいな...その代わり、すばらしいものを見せてね?」
こうして、革命児と無法者の対決が人知れず決まった
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カトレヤ(プロフ) - 壊れた音楽家さん» コメントありがとうございます!ユニット名とカフェの名前はオレが考えたのですが多分同じアニメだと思いますよ!これからも応援よろしくお願いします! (2019年2月17日 14時) (レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
壊れた音楽家 - 完結おめでとうございます!夢主くん同士の関係が俺の好きなアニメのキャラのようで嬉しいです。また、ユニット名もカフェの名前もそのアニメに出てくるので嬉しいです!次回作も期待してます! (2019年2月17日 14時) (レス) id: b9c431de9a (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - ワイモイさん» ありがとうございます!これからもカトレヤさんと一緒に頑張らせていただきます! (2018年10月14日 8時) (レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
ワイモイ - Gooooooooood!(゜∇^d)! (2018年10月14日 8時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
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