24品目:いま話題の店 ページ26
柘榴side
桃「会長〜、ほんとにこいつがあの店の店主なの?まだすっごい若そうだよ?」
英「話を聞いた限りだと、間違いではないよ。見た目の特徴も一致しているしね。例の店...「喫茶ソルムは若い男性が一人で経営している」という情報からしても、合っているよ」
『.....ん?』
あれ?もしかして苦情じゃない?
渉「手荒な手段で招き入れたことは謝罪いたしましょう。我々は少し、噂のあなたをお目にかかりたかっただけなのですよ」
『?はぁ...』
銀髪ロングの青年が恭しく頭を垂れて芝居がかった口調でそう言うのに疑問符しか浮かばない。噂って...なにかしたか?
英「フフッ最近僕たちの所属する夢ノ咲学院のアイドル科では、あなたの店が噂になっているんですよ。「少し遠出をしてでも行く価値がある喫茶店」なんていうね」
『はぁ...』
アイドル科って...そういや守沢くんとやらが前に言ってたな、話半分に聞いてたけど
じゃああれか?ここ最近ずっと来ていた新規の客はほとんどがアイドル科の生徒ってことか?うちの店すげぇ...
...そういや店長も昔言ってたな、「佐賀美とか椚とか明星とか氷鷹とか、昔有名だったアイドルがうちの店の常連だった」とかなんとか
英「そしたらタイミングよく喫茶ソルムのケーキが提供されたからね。ディレクターさんに聞いたらわりとあっさり教えてくれたよ」
日向さん人のこと売ってんじゃね〜〜〜〜!!
桃「ねぇ!なんでモンブランなわけ?おいしかったけどさぁ、色とか地味じゃん!」
弓「坊ちゃま。そういうことは口に出してはいけませんよ」
やっぱ文句を言うやついたか...
『...モンブランがご不満でしたら、時間のあるときにうちの店にいらしてください。秋のいまだからこその彩りのケーキをご提供させて頂きます』
桃「!フフン、よきにはからえ!」
営業スマイルでそう言えば上から目線だが満足げに、桃色髪の少年はそう言った
.....その後は店があるからってなんとか逃げ出したよ!なんかいやなんだよあのリーダー格っぽいやつ!
『...にしても、大きくなったなぁ。あの子も』
昔は弟とそんなに変わらなかったってのに...まぁ、眼光の鋭さは消えてたけど。そこは残念...って
『ダメダメ。もう昔は関係ないんだから』
早くソルムに帰ろう.....あそこが、いまの俺の「居場所」なんだから
93人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カトレヤ(プロフ) - ハニーさん» すみません、勉強不足でわかりません... (2018年9月24日 21時) (レス) id: e677d34591 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 海沿いの喫茶店と聞いたら真ッ先に珊瑚礁が出てきます(分かる人にはわかる) (2018年9月24日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ