40曲目:紅の瞳 ページ6
三日後... スレイの家 泉side
あのオークションから三日、ママは競り落とした世界樹で颯馬の修復に入った
また暇になるかと思ったけどそんなことはなかった
泉「...異常なし、と」
俺にも仕事ができたから
あのとき買った吸血鬼の子どもは、手当てした後もずっと起きなかった
本当はずっと見てないといけないんだけど、ママは颯馬を直さないといけないから言ったんだ
「俺が看病する」って
泉「えっと、化膿止めと鎮痛剤と...あ、包帯もか」
魔女の癒しの魔法はすり傷くらいなら治せるけどそれ以上の怪我や病気なんかは自作の薬と合わせて使わないと治らない
だから俺のやることは状態の急変をママに伝えたり、包帯の下の怪我に魔女の薬を使うこと
泉「よし、これでいいかな」
にしても俺も包帯巻くのうまくなったよねぇ...いやならざるを得なかったからだけど
ガチャッ
泉「!ママ、どうしたの?」
『...少し休憩。あと少しだからミスれないし、休んだ方が効率的』
あと少し、ってことは!
泉「颯馬、直るの!?」
『...うん。あとは細かい作業と調整をするだけ』
泉「よかった...」
思わずホッとしてベッドの縁に座り込む
ママの腕を信用してないわけじゃないけど、でもやっぱり不安でもあったんだ。直らなかったらどうしようって
『...大丈夫だよ。一応人形の魔女なんて言われてるからね...ちゃんと直すさ』
泉「うん。待ってる」
お茶を飲み干したママが部屋に戻ろうとしたそのときだった
「ん...?」
ずっと寝ていた吸血鬼の子どもが目を覚ましたのは
その瞳の色は、俺と対称的な赤色だった
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カトレヤ(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます! (2018年8月10日 2時) (レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - すっごく面白かったです!!!感動しちゃいました…。素敵なお話をありがとうございましたっ! (2018年8月9日 1時) (レス) id: e8c7ffb194 (このIDを非表示/違反報告)
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