33呪目:魔王の苦しみ ページ39
現在... 病室 Noside
ピッ...ピッ...ピッ...
零「.....」
千景が大量の宝石を、嘔吐するように吐き出して倒れ、病院に運ばれてから二週間
零は学院にも行かず、ずっと千景の病室にいた
このような状況になってしまったため千景の家族には奇病のことを全て話した。朔間の家には凛月以外の者には一切話さないよう念を押して
医者「ステージ3、だね。こうなってしまったケースは私ははじめて扱うけど...なにが起こるかはわからないから、覚悟だけは決めておいてほしい」
零から明かされた事実と医者からの通告を受けた千景の両親は息子に隠され続けたことと親なのに気づけなかった悔しさから涙を流した
...一言も、零を責めずに。それが零には辛かった
もっと自分が早く解決策を出していればこんなことにはならなかったのでは?
そんな自己嫌悪に苛まれ、昼どころか夜も眠れずにいる
心身ともにボロボロの零を、UNDEADのメンバーはひどく心配した。なにかと突っかかるがそれでも零を尊敬する晃牙でさえも率直に心配するくらいだ
そしてそれは...弟の凛月も
ガラッ
凛「...暗すぎでしょ、病人が二人いるみたいじゃん」
零「...凛月、沙羅ちゃんも来たのかえ?」
夕方、仕事のなかった凛月は千景の妹である沙羅を抱っこして病院を訪れた
凛月に下ろされた沙羅は真っ先に千景に寄るが零の顔を見て顔をひきつらせた
沙羅「零さま...その、大丈夫ですか...?」
零「?...我輩よりも沙羅ちゃんや沙羅ちゃんの両親は大丈夫かの?無理しておらんか?」
凛「そういうセリフは鏡で自分の顔見てから言ってほしいんだけど...」
凛月がそう言うほどに、零の顔はひどかった
くっきりとクマが刻まれ、髪はパサつき、少しやつれている...正直ファンが見たら卒倒しそうだ
...それだけ罪の自覚が大きい、ということなのだろう
目の前の少女の兄を奪うかもしれない可能性に、零は泣きたくなったが「自分に泣く資格なし」とグッとこらえた
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あけましておめでとうございます!今年も更新をがんばります。よろしくお願いします!
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ぬん(プロフ) - 世界観がとても好きです。更新楽しみにしています! (2019年1月6日 23時) (レス) id: bc5dc7d709 (このIDを非表示/違反報告)
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