第１００開花:いずれ家族になる人たち ページ32
校門前... 弓華side
スバルくんに別れを告げ、学院を出た私は校門の前で茨が来るのを待っていた。下手に動いたらまた怒られそうだし
『...寒っ』
それなりの厚着をしてきたにも関わらず、一月の空気は刺すように冷たい。思わずマフラーに顔を埋めた
.....多分これは相当いいものなのだと思う。だって十年使っているのに少しくたびれただけなんだもの
いつだってこれの温かさが、私を寂しさから護ってくれた
茨「弓華！」
『...茨、意外と早かったわね』
SSで敗北したEdenを失墜させようとしてくる敵対アイドルと戦っていてみんな大忙しのはずなのに...だからこっそり抜け出してきたんだけどね
茨「ちょうど終わったところだったんですよ！まったく自分が狙われているという自覚があるんですか？大体連絡の一つもなしにいなくなるのはどうかと思うのですが...」
『...自覚はあるわよ？』
茨「っ！でしたらもう少し行動の仕方をですね！」
『...護ってくれるんでしょ？茨』ﾆｲｯ
からかうようなもの言いと笑顔でそう言えば茨は真っ赤になってその場にしゃがみこんだ
茨「っ〜〜...どこで覚えてくるんですかそういうことを」
『フフッ...今回の件はちゃんと謝るわ。さっ帰りましょ？』ﾆｺｯ
茨「...えぇ」
茨に手を貸して立ち上がらせ、秀越方面へと帰ろうとしたそのとき
弓「弓華！！」
聞くのが人生で二回目になる大声を出した弓弦が私に駆け寄ってきた
『弓弦...！？』
茨「げっ！」
あれ？なんだろうこの光景、デジャヴが...
『弓弦、なんで私がいることを...』
弓「坊ちゃまがわざわざ知らせに来てくださったのです。「会えるときに会っておかないと次がいつになるかわからないから」と言われまして」
『...なるほど、桃李さまが』
というか背後の茨の気配がすごいことに...
茨「これはこれは天下のfineの一人が授業をサボってこんなところにいていいんですか？」
弓「十分に時間がありますので問題ありません。そちらこそ事務所の尻拭いに奔走しなくてよろしいので？」
あああああ...だから会わせたくなかったのよ...
『二人とも道端ではやめた方が...』
茨「大体あんたと弓華にはなんの関係もないのによく絡めますねぇ？弓弦」
弓「世間に知られずとも我らは双子ですから、あなたこそただ同じユニットなだけだというのにでしゃばりますねぇ茨？」
...なんか、ムカつく
『弓弦』
弓「はい？」
弓弦がこっちを見てから茨の腕を掴んで強引にキスした。もちろん口に
弓茨「！？」
『茨は、私の彼氏だから』
言い放ってから、いたずらっ子みたいに笑ってやった
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カトレヤ(プロフ) - 富士急愛好家さん» コメントありがとうございます！番外編の件ですが少し考えさせていただきます(名前変えましたが本人です) (2018年8月31日 13時) (
レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
富士急愛好家(プロフ) - この作品大好きです！もしよかったら茨と弓華の恋模様の番外編もお願いします！ (2018年8月16日 10時) (レス) id: fdeaaa360a (このIDを非表示/違反報告)
フラン(スマホ)(プロフ) - 完結おめでとうございます。この作品が完結してちょっぴり寂しいです。更新されるたびに、楽しく読んでました。完結本当におめでとうございます。ほかの作品でも、頑張ってください。 (2018年5月30日 7時) (レス) id: a7d0bc1538 (このIDを非表示/違反報告)
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