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真昼side
『...もうこんな時間』
なんだかんだで、クロが眠るまでベンチに座っていたらスマホの時計は２３:５０を示していた
いくら夏とはいえ...夜は少し冷えるかも
『職質されないように帰らないと...』
「こんばんは？お嬢さん」
『！？』
さっきまで気配のなかった背後から声をかけられ振り向けばそこにいたのは
『つばっ...むぐっ！？』
椿「しーーっ、兄さんが起きちゃうでしょ？」
前に見た飄々とした表情ではなく、少しの悲しみを宿した表情の椿だった
その手のひらからは、わずかだけど血のにおいがした
椿「安心しなよ、いまは何もしないから」
『...そう』
椿は私の口から手を離して、さっきまで私が座っていたベンチに座った
状況的に、座らざるを得なかったから...クロが起きないように気を使いながら座り直した
椿「ところで女の子がこんな時間に何してるの？この辺吸血鬼が出るから危ないよ？とくに君は狙われやすいんだから」
『吸血鬼本人が何言ってるのよ...今日の、東京オペラホールの件でいろいろあって...クロが、落ちつくまでここにいただけ』
あ、しまった...椿は今日、自分のサブクラスたちを
椿「ふーん、そう」
そう言った椿の表情は、無表情だった
『...その、サブクラスたちのことは...ご愁傷様...』
椿「？なんで君が悲しそうな顔をするの？普通敵の戦力が減ったら喜ぶものでしょ？」
『まぁ...普通はね。でも私は...大切な人を亡くしたばかりの相手に対して、そんなこと思わないよ』
『あなたがどれだけサブクラスたちを大切にしてるかは、桜哉やあのメイドをしてた女の人を見ればわかるから』
.....？反応がない？
椿「...君、ずいぶん牽制されてるんだね」
『あんた話聞いてた？』
なにをどうしたらそうなるのよ
椿「いや、はじめて見たときは装飾品は２つだったのにいまは５つになったなと思ってね」
『あぁ...まぁ、色々もらったし』
でもなんで牽制？
椿「...僕も、それに加わろうかな」
『え？』
椿の顔がいきなり近づくと、私の意識はそのまま闇に沈んだ
ーーーーー
『ん...？』
目を覚ますとそこは見慣れた白ノ湯温泉の天井だった
あれ...？私、なんでここに...？
『...あれ？クロ...布団で寝なかったの...？」
クロを探して廊下に出れば部屋の入り口に丸まって寝ていた
それに声をかけようとしたそのとき
RRRRRR
スマホの着信音が鳴り響いた
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ミツ - 久しぶりに見たら、ハマりました！ヒロインちゃん可愛いし、これからどうなるか気になります！続き楽しみに待ってます！ (7月15日 12時) (
レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年8月26日 23時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編おめでとうございます^_^面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年3月13日 9時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆら - とても面白かったです！一気に読んでしまいました(*´ω｀*)素敵な作品ありがとうございます！ (2018年5月19日 7時) (レス) id: e3470553d7 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - クロカワイイ^ ^ (2018年4月24日 23時) (レス) id: b60e3eafa2 (このIDを非表示/違反報告)
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