25歩目:vs白大蛇 ページ28
時雨side
『待て泉!』
抱えてた凛月をレオめがけて放り投げ、そのまま泉の目の前に着地する
後ろでうめき声が聞こえたが知らん。俺はなにも聞いてない←
泉「あっ...」
『一人で先に行くな!ここは危険区域なんだぞ!?』
泉「...ごめん、なさい...」
しょぼんとした泉の前に膝をつき、その頭を優しく撫でる
『わかったんならいい。あとであいつらにも謝るんだぞ?』
泉「ん...」
ポツッ...ポツッ...
『?また雨...?』
司「時雨さん後ろです!!」
『!?』
司の言葉に後ろを向けばそこには剣に似た形の泉があり、そこの水が渦を巻いていた
...なるほどな、泉を呼んだのはこいつか...!気がつかない内にここに来た...いや、泉を介してここまで「つれて来られた」のか...!
『あ〜クソッ!ちょ〜うぜぇ!!』
泉「わっ...!?」
泉を抱え、レオたちのところまで後ろに下がったそのとき
ザバァァァァァッ!!
白大蛇「ギシャァァァァァァァ!!!」
見上げるほど巨大な、白い体の大蛇...蛇神が、大雨とともに泉の中から現れた
ただし、その目に正気の光などなかった
レ「でかっ!?」
司「なんと!?」
嵐「えぇっ!?」
凛「うそ...!?」
『これが土地神か...!』
でかさはともかくこの妖力...!五人がかりでも勝てるのか!?...いや、
『泉下がってろ!お前ら全員戦闘準備!!』
それでもぶっ飛ばすしかねぇ!
ーーーーー
一方その頃... Noside
剣の泉から一キロほど離れたある村では、これまで見慣れていた雨風の結界が消えたことに疑問が飛び交っていた
「失礼、いつもならあちらには結界のようなものがあったはずなのですが...」
そんな中、一人の質のいい着物を着た青年が村の老人に声をかけた
老人「あぁ...ついさっき消えてしまったのじゃよ。村の歴史では百年ほど前からあったのじゃが...」
「おや...そうだったのですか」
老人「まぁさっきまでいた青年たちには好都合かもしれぬがのう...」
「?青年たちとは?」
老人「あの結界の中には剣の泉と呼ばれる泉があってのう。その近くに行くという黒と橙と金の髪の三人の青年と銀髪の小さい男の子がいての、なんでも旅の途中だとか...」
「...そうでございますか」
老人「あぁ...ところでお前さん、ずいぶん質のいい着物を着とるがどこから...あれ?」
老人が青年に声をかけたとき青年の姿はどこにもなく
青年がいた場所には、小さな霜が降りていた
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Hikaひかり(プロフ) - かっちゃんおひさーわいわい雑談の方にコメントしたからみてちょ♪ (2017年12月30日 18時) (レス) id: 16a9728f09 (このIDを非表示/違反報告)
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