20歩目:そもそもの始まり ページ23
海岸... 時雨side
『奏汰...泉に水の操り方教えたのお前だろ』
奏「おやおや、「ばれて」しまいました♪」
『わかるわ』
俺の身近に水関係の妖怪はいない。操るだけなら凛月や嵐、司でも教えられるがそれ専門じゃないと細かいとこは難しい
奏汰は海神、水を操ることに関しては誰にも負けはしない
奏「おいていかれて「さみしそう」でしたので、ちょっと「こつ」をおしえちゃいました〜。へびがみのこは「ゆうしゅう」ですね♪」
『そら水神の一柱だからな...』
置いていかれてさみしそうだったか...悪いことをしたかもな...
泉「?」
ザバァッ!
薫「ブハッ!」
奏「あ、かおる。だいじょうぶですか?」
薫「あ〜うんギリギリね...ひさしぶりに死にかけたよ...」
海に放り込んだ薫は数十分してからようやく海面に上がってきた
...うん、悪いことしたな
千「おーい!町の騒ぎは一応収まったぞ!」
『お疲れ千秋』
薫を海に放り込んですぐ、この辺りの警備隊がやってきたから千秋に任せたんだ。俺が行っても怪しまれるだけだし、俺以外は妖怪だしな
軍の第三部隊長の肩書きを持ってる千秋なら問題ない、休暇取って来てるって言われても信じるだろう。事実だけど
千「ところで時雨、さっきのやつらについて俺にも教えてくれないか?」
『実際に見ちまった以上、ちゃんと話すさ。泉、お前も聞いてな』
泉「...うん」
一つ息をついてから、俺は動く死体について話し始めた
『そもそも俺がアレをはじめて見たのは二十年前、依頼人を西の街まで送り届けた帰りだった』
最初は浮浪者かと思ったがよく見ると四肢が欠けていることに気づいた
それをさらに不審に思って地面に降りたら襲いかかってきて、斬り伏せたんだが...
そこでそいつらが「死体」だとはじめて気づいたんだ
おかしいと思ったよ、死体が動くなんて聞いたことなかったからな。俺は帰るのを延期して死体の身元を調べ始めた
たしかにそいつらは死んでいて、墓もちゃんとあった。だけどな
その墓は、「墓荒らし」に掘り返されてたんだよ
そこから二十年、俺の仲間と協力して動く死体について調べて探ったが
どんなにやってもなんの手がかりも出てこない。ただ一つだけ、わかったのが、
「それは少しずつ、帝都へ向かってきていること」
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Hikaひかり(プロフ) - かっちゃんおひさーわいわい雑談の方にコメントしたからみてちょ♪ (2017年12月30日 18時) (レス) id: 16a9728f09 (このIDを非表示/違反報告)
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