13歩目:鬼神と烏天狗 ページ16
時雨side
零「ふむ...なるほど、理解はした。それがいまお主らが追っているものなのじゃな?」
『追っているって言ってもそこまで本格的じゃないがな、おかしな動きがあったら調べるって感じだ』
零「十分本格的じゃよ」
話をするために古木の枝へと上がった零と俺は、西の動く死体についての話をようやくはじめた
ちなみに泉は凛月に預けて下にいる
零「その動く死体とやらからはあの邪悪なモノは感じなかったがのう...となるとあれは別の...」
『それ、凛月から聞いたぞ。なんなんだそれは?』
零「あれは...凛月が帰ってくる一月前だったかの...?この古木の天辺まで上がって森全体を眺めておったときじゃ、西の方から異様な気を感じたんじゃよ」
.....また西か
『その異様な気が、なんで邪悪だとわかったんだ?』
零「...我輩、これでも長く生きとる妖怪じゃからのう。経験も積んできておる。じゃがあれはこれまで経験したことのない異様さじゃったんじゃよ」
零「背筋が凍り、心臓を鷲掴みにされたような感覚がした...こんなものはいままで感じたことがない」
あの零がそこまで言うのか...こりゃ、本格的に要心して関わった方がいいな
『...今度「あいつら」と話し合いするか?』
零「検討しておくわい...我輩がこの森を留守にする以上色々やることがあるんじゃよ」
『主は色々大変だな』
零「思っとらんじゃろお主...」
うん全く←
零「そうじゃ、なにか知りたいなら彼に会いに行くのはどうじゃ?原因である西側の海に住んどるしの」
『あいつか...いや無理だろ。「あの件」でさらに人嫌いになってるあいつが陸のことに関心なんか持たないだろうし』
零「まぁ、そうじゃろうが...海はなんでも知っていると言うしの♪」
放り投げんじゃねぇよったく...
『はぁ...帰る。それと、最近妖怪たちを捕まえてる輩がいるからな。森の妖怪たちに注意換気しとけよ』
零「忠告感謝する...と言っておこう」
まぁこいつと晃牙たちがいれば守りきれるか...
『泉〜凛月〜帰るぞ』スタッ
泉「にぃに...!」タッ
凛「ふぁあ...やっと帰るの?」
『あぁ...そうだ泉、明日またお出かけだ』
泉「...にぃにと?行く...!」
凛「え〜...明日はどこ行くの?」
『明日は...流星海に面する港町だ』
あ〜...なんか明日は明日で面倒な気がするな...
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Hikaひかり(プロフ) - かっちゃんおひさーわいわい雑談の方にコメントしたからみてちょ♪ (2017年12月30日 18時) (レス) id: 16a9728f09 (このIDを非表示/違反報告)
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