ヒーローになりたい少女。【相澤消太】 (ページ19)

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１９．朝食ページ19

．Aside

相澤「ん、ほら朝ご飯。」

制服のネクタイを付けていると、消太くんが朝ご飯を作ってくれていた。

…彼女にも作ってあげてるのかなぁ…

消太くん、普段はくたびれてて小汚いように見えるけど、顔は整ってるし身体もがっしりしてる。

彼女なんて１人や２人くらい余裕でいるだろうな。

相澤「…A？どうした、美味しくなかったか？」

『、ううん、…彼女さんにも朝ご飯作ってあげてるのかなぁ〜って、、

あっ、ごめんやっぱり私、彼女さんに悪いし一旦家に帰ってから登校しよっかな！』

相澤「？…俺彼女いねえよ？」

『え！？だって、え…』

相澤「何を勘違いしてるか知らないけど、彼女なんていないから早く飯食って学校行くぞ？」

『…うん！！』

彼女さん、いないのか。

よかった…

だったらさ、そのポジション、私が取ってもいいのかな。

この気持ちは誰にも言えない。

『…美味しい。人が作ってくれたご飯なんて久しぶりだから、昨日のオムライスなんて嬉しすぎて、、』

相澤「…お前、ちゃんとご飯食べてるのか？軽すぎ。」

『あーうん、食べてる食べてる…』

相澤「ハァ…お前本当に嘘つくの下手だな。で、本当は？」

『…食べる時間って無駄じゃん、、栄養取れれば問題ナッシング！私は栄養ゼリーがサイドキックなのさ！』

相澤「育ち盛りのお前がそれだけで栄養足りてるとでも思ってんのか？」

『だってぇ…でも消太くんだって栄養ゼリー食べてたじゃん……あ、“合理的”ってやつですよ！』

相澤「よし決めた。A、今日からここで飯食え。」

！？！？

ここで飯食え！？！？

じゃあ毎日消太くんのご飯が食べられるってこと！？

つまり同棲…って変な妄想やめ！！

『う、うっす！』

相澤「…？わかったならよろしい。ほら、もう行くぞ。」

『あっ、待って〜！！』

．