伏黒さん家 【呪術廻戦】

散歩 ページ13

悟side






「めーぐみー！Aー！お散歩しよっ！」

「『…………。』」





カーペットの上でゴロゴロしてるふたりにそう声をかけるもびみょーな顔をする



でもこんなことじゃ傷つかない









．









いやまぁちょっとは傷ついたよ？？



結構な頻度でお菓子とか持ってきてるのに恵は僕のこと五条さん呼びだし、Aに関しては最近やっと隠れないようになった。


不審者じゃないってのに、失礼だなぁ。






じゃあなんで懐かれてもないのに散歩に誘ったのかって？



ふふふ…それは警戒心ありありな兄妹をお散歩に連れ出して一緒に楽しい時を過ごせばきっと「『悟く〜ん！』」って呼んでくれると思ったわけ。









．





．





．









ちょっとイヤイヤだったけど外に出てきてくれて2人。



恵「どこ行くんですか？」

「公園にでも行こうかなーって」



そう言うとAがちょっと嬉しそうな顔をした。







靴を履き終えた恵とAが仲良く手を繋いでるのにはっと気づいた。





「仲良しだね〜。A〜こっちは僕と手繋ごっ」


そう言って手を差し出したがぐいっと押し戻された。









．









ゑ？








．






まさか拒否られるなんて思ってなかったから柄にもなく固まった。




だってこのグッドルッキングガイだよ！！？？
AってB専！？周りイケメンだと勘違いして本物のイケメンを知らないんじゃない！！！？？(失礼)





なかなか動き出さない僕を見計らって恵が声をかけた



恵「あー、五条さん背が高いから多分気を使ってるんだと思います。」

「……は？」

恵「親父にAが手を繋いでもらおうとすると腰痛いって言って肩車するから、五条さんの腰も心配してるのかも」

「……え、腰？」




一応僕まだ10代なんだけどね






そんなことよりAが僕のことを心配してくれたことに驚いた。







出会い頭にはリュックを投げられ


自己紹介の顔は僕が恵に向けた顔みたいなすっげー顔をされ


お菓子をあげても貰うだけ貰って恵の後ろに隠れられ(会釈はしてたけど)


頑なに悟くんとは呼んでくれないあのAが僕の心配をしてるんだよ？？？？









．









「なにそれ尊い」

恵「急にどうしたの」






この時、本来の目的なんてどうでも良くなった。









_


「将来Aと恵と結婚させて」
甚「ついに狂ったか」

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