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Ep.122 ページ28

side Ogata





「久しぶりにちゃんとしたご飯・・・!」




あったかいご飯が嬉しい。

嬉しいけど、ばあちゃんが作ってくれてたご飯を思い出して食べたくなった。


この生活が終わればいつでも食べれる。

でも、この生活が終わってしまえば皆とそう簡単には会えなくなる。


そう思うと、なんだか寂しくなった。



そう長くは生きられない、と言った先生の身体のことも相まって、じわりと滲んだ涙は慌てて飲み込む。



どこかの部活が使ってたシャワールームを使わせてもらえるみたいで、皆のテンションはMax状態。




『・・・あ、でも・・・。まぁ大丈夫か』




脇腹の傷のこと。


引かれたり怖がられたりするかもしれないけど、皆に話してみようと思った。




「A、それ・・・!」




制服を脱いでいると、案の定脇腹の傷のことをきかれて。




『・・・あぁ、これね』




みんなを信じて、包み隠さずに全部話した。




「───ごめん。知らずに無神経なこといっぱい言ってたよね・・・」

『いいよ、気にしなくて。
本当になんとも思ってないし』




気を遣わせるのは絶対に嫌だ。




『気遣ったりしなくていいからね。
むしろ、知らないからいっぱい聞きたい。
みんなの家族のこととかさ』

「強いね、本当に。
Aみたいになりたいわぁ」

『強くないよ全然。泣いてばっかだし。
こんなんになっちゃったら男にモテないよ〜?』




男の人と付き合った経験もなければ告白されたこともないとカミングアウトすれば、皆に驚かれた。




「もったいない!じゃあその顔ちょうだい!?」

『何言ってんの、今まで1回も彼氏出来たことない顔だよ?』

「それはあんたが尊すぎて手が出せなかったんだよ!」

『ンなわけ、』

「あるの!!」




めちゃくちゃ怒られる。




『ま、みんな気にしなくていいからね。
私の家族は、ばあちゃんだから』




大好きなばあちゃん。

本人に、“ばあちゃん” って言ったら怒られるんだけどね。





.

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- いつもみてます! (2019年3月12日 15時) (レス) id: c232dbe5e9 (このIDを非表示/違反報告)
- 作者様、好きです。すこですすこ。 (2019年2月17日 10時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぃも | 作成日時:2019年2月17日 3時

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