Ep.６２ ページ15
side Ogata
──── バッサァ！
『･･･んﾞぅ』
「おはよう緒方。いい朝だね」
『･･･最ッ悪･･･』
デジャヴ。
ブレザーをはぎとられ、視界いっぱいに広がる腹立つくらい端正な顔。
「今日も、俺の授業を始める。礼」
“俺の授業”。
意味がわからないけど、三日目ともなると皆も慣れてきて。
爆弾の存在も相まって、皆先生の言うことを聞くようになってきた。
「どうだ〜、昨夜はよく眠れたか〜？」
「･･･眠れるわけないでしょ」
「そうか。
やっぱり暖房完備でも、雑魚寝はキツいか。
･･･緒方はぐっすりだったな」
『寝なきゃ死ぬもん』
スパン、と甲斐に頭を叩かれる。
『･･･いった』
「くだらねぇこと言ってんなよ。
さっさと解放しろ」
「･･･なら、はやいとこ真実を掴まないとな？」
ぽん、と私の頭に手を置いた。
「じゃあさっそくだが今日の課題を発表しまーす。
茅野、電気を消してくれ」
暗くなった教室の黒板に映し出されたのは、あのフェイク映像。
「これは、ドーピング疑惑に使われたフェイク動画だ。
この動画を、SNSに投稿したのは宇佐美だ。
･･･だが、撮影したのは別の誰かだった」
一体、どれだけの人が澪奈を陥れたの。
普段バラッバラのくせに、こういう時だけ一致団結？
それこそ笑わせんなって話でしょ。
「･･･どうだか。
罪を軽くするための言い逃れじゃね？」
甲斐が、香帆を煽る。
「･･･は？」
「宇佐美が言ってることは本当だ。
───フェイク動画を撮った生徒は、この中にいる」
またもや、先生は言い切った。
昨日と同じように、誰がやったのかもわかってるのかも知れない。
「･･･先生は誰かしってるんですか」
「大体の目星はついてる」
先生はゆっくり息を吐いた。
「───さぁ、動画を撮った人。
正直に、手を！あーげーてッ！！」
響き渡るのは、沈黙。
「あげるわけねぇだろ！」
「･･･じゃ、動画を撮った生徒、見つけないとな？」
先生は、不敵に笑った。
.
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しぃも(プロフ) - りんさん» 返信遅れて申し訳ないです。 “ しぃも ” で作者検索していただければ出てくるかと思います。 何かしらのバグが起きたらしく、なぜか私の作品じゃない扱いになっておりまして、、(笑) お手数おかけしてすみません！ 目を通して頂いてありがとうございます。 (2019年4月6日 23時) (
レス) id: 1ee6008b97 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 人質1が見つからないです（泣） (2019年4月3日 23時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - いつも拝見させていただいてます！字体変えたらシリアス度増し増しですね…！更新応援してますっ (2019年2月5日 8時) (レス) id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
saya - 続き、早く読みたいです。 応援してます (2019年2月1日 20時) (レス) id: bb5437bc9e (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - あんれぇ〜？こんな所に崇める事しか出来ないほどの最高小説があるぞぉ〜？←いやもうね、最高w凄い面白い！これからも頑張ってください！ (2019年1月25日 1時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2019年1月16日 4時
