Ep.８１ ページ34
──────
『はやく、さくらはやく！』
「ちょ･･･ッ、そんな走らないでよ！」
真壁くんが、澪奈に最近よく絡んできてた他校の生徒に暴行を受けたときいて、いてもたってもいられなくて。
さくらの腕を掴んで引きずるように病院に向かう。
『あ、花恋･･･！
真壁くんの病室どこかわかる･･･！？』
「･･･4階の、エレベーター降りて右に曲がって、1番手前のところだよ」
『ありがと！また明日ね、』
なぜか暗い表情だった花恋に手を振り、花恋に聞いた通りの道順を進む。
“真壁翔” と記されたプレートを確認して、勢いよくドアを開いた。
『真壁くん調子はど ((わぷッ』
鼻っ面に思いきり、何かが当たった。
「ご、ごめん･･･！！」
『あ、大丈夫大丈夫･･･』
「泣いてるよね！？ごめん！！」
『鼻に直撃したからね･･･、そんなに痛くないから大丈夫･･･』
反射で涙が止まらなくなっただけ。
本当に、たいして痛くはない。
慌てて後ろからさくらがハンカチを渡してくれたからありがたく受け取っておく。
『真壁くん、澪奈によく絡んできてた他校の生徒達にやられたんだよね。
澪奈を守ってくれてありがとう。
あと、ごめん。本当は運動部じゃない私が澪奈のこと守ってあげなきゃいけなかったのに･･･。本当にごめん』
私が出たところでなんの役にも立たないだろうけど、大袈裟に騒げば警察くらいは呼んでもらえたかもしれない。
澪奈といるときに何度か私も絡まれたことがあったけど、まさかこんなことになるなんて思ってもなかった。
「･･･謝らないでよ。
それに、景山だけじゃなくて緒方さんも狙われてたんだよ。
もし緒方さんも捕まってたら、洒落にならないことになってたと思う」
『･･･は、』
知らなかった。
『ごめん･･･！
本ッ当、ごめん！なんにも知らなくて、』
「Aに言ったら、あの子何がなんでも止めようとするから黙っててって景山が言ってたんだ。
俺こそ、黙ってた上に結局こんなことになっちゃったし、心配かけてごめん」
『澪奈の馬鹿･･･。
真壁くん、本当にありがとう。
澪奈と、私を庇ってくれて』
本当に申し訳ない。
もっとはやく気付いて、動いていれば。
「･･････これ、授業のノートとプリント、」
気まずい雰囲気に耐えかねたのか、さくらがそれを渡す。
私も、ビニール袋パンパンに入ったそれを渡した。
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しぃも(プロフ) - りんさん» 返信遅れて申し訳ないです。 “ しぃも ” で作者検索していただければ出てくるかと思います。 何かしらのバグが起きたらしく、なぜか私の作品じゃない扱いになっておりまして、、(笑) お手数おかけしてすみません！ 目を通して頂いてありがとうございます。 (2019年4月6日 23時) (
レス) id: 1ee6008b97 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 人質1が見つからないです（泣） (2019年4月3日 23時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - いつも拝見させていただいてます！字体変えたらシリアス度増し増しですね…！更新応援してますっ (2019年2月5日 8時) (レス) id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
saya - 続き、早く読みたいです。 応援してます (2019年2月1日 20時) (レス) id: bb5437bc9e (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - あんれぇ〜？こんな所に崇める事しか出来ないほどの最高小説があるぞぉ〜？←いやもうね、最高w凄い面白い！これからも頑張ってください！ (2019年1月25日 1時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2019年1月16日 4時
