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Ep.72 ページ25

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「───じゃあ俺が、何してもいい?」

『・・・わ・・・ッ、』




抱き上げられて、机に座らせられる。

机に座った状態でも視線は、先生より低いとこにあって。




『・・・・・・ッん、』




啄むみたいにちゅっちゅ、って何度も。




(───先生のキス、2回目・・・)




そんなこと考えてる余裕なんて、きっとすぐに無くなる。

わかってるのに抵抗しないのは。




『・・・・・・好きだよ、』




甲斐の言う通りたぶん、そうなんだと思う。

曖昧すぎてわかんないや。




『すき、だいすき・・・ッ』




先生は何も言ってくれない。


代わり、とでもいうように下唇を噛まれて息が止まる。

苦しくなって酸素を求めると入ってくるのは別のもの。




『・・・んぅ、ゃ・・・あ・・・ッ』




自分じゃないみたいな声が洩れてくる。


一度ちゃんと着なおしたのに、またワイシャツのボタンが外されて。

先生の冷たい手が傷に触れた途端、ビクンと体が跳ねた。




「・・・怖いか?」

『こわくない、』




するっ、と背中にまわった手がブラのホックを外した。


唇を噛んで耐えていると、耳にキスを落とされて。




『・・・ひぁッ・・・』




背中にゾクゾクと何かが走り、思わず先生にしがみつく。


私だけが余裕なくて、先生は口元だけ笑みを浮かべてて。

悔しくて、先生の頬を両手で包んでキスをした。




「あんまり煽るなよ」




私のペースに合わせてくれたのはほんの一瞬。

あっという間に飲み込まれてしまう。


これ以上は本当に・・・ってところで先生が私から離れた。




「・・・これ以上は、だめ」

『・・・ッ、』




正面から抱きしめるみたいにホックも掛け直して、キャミもワイシャツも全部元通り。


されるがままの私は、先生の胸ぐらを掴んだ。




『・・・最低だね、』




そのまま思いっきり引き寄せてキス。



ゆっくり離れて机から飛び降り、美術室を出た。







───・・・なんにも、言ってくれなかった。




美術室を出た瞬間、タガが外れたみたいに涙が止まらなくなって。



どうしようもないくらいに先生が好きなんだと、今になって気付かされた。





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しぃも(プロフ) - りんさん» 返信遅れて申し訳ないです。 “ しぃも ” で作者検索していただければ出てくるかと思います。 何かしらのバグが起きたらしく、なぜか私の作品じゃない扱いになっておりまして、、(笑) お手数おかけしてすみません! 目を通して頂いてありがとうございます。 (2019年4月6日 23時) (レス) id: 1ee6008b97 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 人質1が見つからないです(泣) (2019年4月3日 23時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - いつも拝見させていただいてます!字体変えたらシリアス度増し増しですね…!更新応援してますっ (2019年2月5日 8時) (レス) id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
saya - 続き、早く読みたいです。 応援してます (2019年2月1日 20時) (レス) id: bb5437bc9e (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - あんれぇ〜?こんな所に崇める事しか出来ないほどの最高小説があるぞぉ〜?←いやもうね、最高w凄い面白い!これからも頑張ってください! (2019年1月25日 1時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぃも | 作成日時:2019年1月16日 4時

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