Ep.１００ ページ6
.
「うん。あのさ、坂本先生。
キャラ変わりすぎ、さすがに」
「うっ、うるさいッ」
「うん元々そんな感じでしょ？」
坂本先生の変わりようにさすがの三橋さんも苦笑い。
「お前らァ！！坂本先生ナメたら痛い目に遭うぞ！！」
「アーッハッハッハ！！その通りだ！！」
「･･･ほんとにやってねェんだな？」
『｢｢ ･･･はい ｣｣』
ここは、なんとしてでもバレないようにしなければ。
ゆっくり近付いてきた剛田先生に、体を強ばらせる。
「スゥゥウッ」
『･･･ッ、』
私の目の前で思いっきり息を吸い込んだ剛田先生。
めちゃくちゃ怖かったけど、バレたら終わりだから声を押し殺してぎゅっと目をつぶった。
「コイツら、嘘ついてる感じじゃねェっす」
「そうだねぇ」
そう言って、2人は生物室を去っていった。
『･･･怖かった･･･ッ』
すとん、と床に崩れ落ちる。
ほんとうに怖かった。食べられるかと思った。
「･･･お前っていいな。平気で嘘つけてよ」
『ほんとですよ･･･』
「俺は嘘なんかついてねェよ」
「じゃ何か？佐川が投げたって言うのかよ」
「アイツは俺に投げさせ“られた”んだろ」
「じゃやっぱお前が投げてんじゃねェかよ」
「俺は投げ“させた”んだよ。“投げた”んじゃねェよ」
･･･すんごい言い訳。
たしかにあのやり方だと、その言い訳でも通りそうだけど。
「つーかあんな至近距離で女の子の匂い嗅ぐとかセクハラだろ」
「違いねェな」
『･･･え、セクハラ･･･』
「気付けや」
教室戻るぞ、と三橋さんの一言で、今自分が授業をサボってしまってることに気が付いた。
『さ、先にいきます･･･！』
「おう、Aちゃんはちゃんと授業頑張ってこい」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずは(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。今回のお話もとてもよかったです。これからも応援しています！ (2019年4月17日 3時) (
レス) id: 4a89377b71 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とても楽しかったです！！！私は片桐くんも個人的に好きなので、お時間あれば片桐くん落ちも作って欲しいです！！これからも頑張ってください(*^^*) (2019年1月20日 11時) (レス) id: 7b4882295e (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 番外編とっても楽しみです！これからも頑張ってください(*´ω｀*) (2019年1月20日 10時) (レス) id: 732519457a (このIDを非表示/違反報告)
ねくらげ(プロフ) - これからの展開がめっちゃ気になります…！( *ﾟAﾟ) (2019年1月19日 11時) (レス) id: 7a5491ad26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぃも | 作成日時：2018年12月31日 10時
