Ep.１１４ ページ20
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喫茶店で、いちごパフェを食べる私とチョコレートパフェを食べる理子ちゃん。
「───で、Aはなんで今井くんを避けてるの？」
私が話そうとしたタイミングで、理子ちゃんが口を開いて。
やっぱり避けてること、バレてた。
「最近元気ないし、三ちゃんと伊藤ちゃんも心配してるのよ？」
『･･･理子ちゃん、あのね』
心配してくれてたのに、今まで黙ってて本当に申し訳ない。
『三橋さんと伊藤さんが、東京にいく前の日にね、────今井さんに、キスされたの』
そういうと、理子ちゃんは大きな目をさらにまぁるく見開いた。
「どういうこと、ついにくっついたの？」
『･･･ううん、違う。
佐川さんをやったっていう、東京の人達いたでしょ？』
「うん、三ちゃん達に成敗されたんでしょ？」
『そうなんだけど･･･。
その人達の中の1人に、今井さんの目の前でキスされて･･･』
ガタン、と理子ちゃんが立ち上がる。
「そいつのとこ行って、1発ぶん殴ってやりましょ」
『待って待って、大丈夫。
三橋さんがやってくれたから。
･･･それに、もう顔も見たくないの』
「･･･それもそうね、」
今井さんは足をくじいた私を庇っていつものように喧嘩できなかったこと、
私は私で怖気付いて、紅野さんを止められなかったこと。
･･･今井さんの目の前で、キスされたこと。
全部、正直に話した。
「･･･今井くん、よくブチ切れなかったわね」
『･･･私がキスされたのと同時に、角材で殴られて気を失っちゃって･･･。
気が動転して、私も何が何だか分からなくなってるときに伊藤さんが来てくれて･･･』
「･･･一緒に東京行けなくなったっていうのは、そういうことだったのね」
『･･･ごめんね、黙ってて』
「いいのいいの。
結局皆無事だったし、もう終わったことだもん」
それよりも、と理子ちゃんが続ける。
「それで、今井くんが入院してたってわけね」
『･･･うん。
で、お見舞いに行って、私がキスされたのを見てたか聞いたら･･･』
「キス、されたのね」
こくん、と頷く。
『それで、今井さんを突き飛ばして逃げちゃったから･･･。
怪我してたのに突き飛ばしちゃったし、キスされて気まずくて、会えなくて･･･』
「で、今までずーっとズルズル避け続けてるのね」
『･･･うん、』
理子ちゃんはミルクティーを一口飲んで、口を開いた。
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ゆずは(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。今回のお話もとてもよかったです。これからも応援しています！ (2019年4月17日 3時) (
レス) id: 4a89377b71 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とても楽しかったです！！！私は片桐くんも個人的に好きなので、お時間あれば片桐くん落ちも作って欲しいです！！これからも頑張ってください(*^^*) (2019年1月20日 11時) (レス) id: 7b4882295e (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 番外編とっても楽しみです！これからも頑張ってください(*´ω｀*) (2019年1月20日 10時) (レス) id: 732519457a (このIDを非表示/違反報告)
ねくらげ(プロフ) - これからの展開がめっちゃ気になります…！( *ﾟAﾟ) (2019年1月19日 11時) (レス) id: 7a5491ad26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2018年12月31日 10時
