29.練習試合__5 ページ30
#放課後 #帰り道
Aはアイシングバッグを用意して､学校を出､
通学路と逆の方向へ向かい､走っていった｡
探していた人を見つけるとAはそっと近づき､
その人の頭にアイシングバッグを乗せた｡
風丸 : うわっ！…って､Aか…どうしたんだ？
A : どうしたじゃない！試合の後､ここ冷やし
てなかったでしょ？
風丸 : …よく見てるな…うわっ｡
背後からAが抱きついた｡
A : あの時､めちゃめちゃ心配したんだから…
風丸 : あぁ…心配かけてすまない｡
A : ほんとだよ…あんまり無理しないでね｡
そう言って､風丸から離れた｡
A : そういえば､1週間サッカー部入ってみて､
どう？楽しい？
風丸 : あぁ､最高だ！
A : そっか､それなら良かった｡
風丸 : 円堂に誘われるまで､俺がサッカーをやる姿
なんて､考えたこともなかった｡
でも､1つのボールをただ追いかける､それだけの事
だけど､それがとにかく楽しいんだ｡
Aの目に映る､サッカーを語る風丸は､
1年前陸上を語っていた風丸にそっくりに映った｡
初めてAが風丸に惚れたのは､風丸が陸上を
語る姿を見た時だった｡
今は､Aの大好きなサッカー部を風丸が語って
いる｡大好きな人が自分の大好きなものを大好きに
なってくれている事が､Aにとっては言葉にで
きないぐらい嬉しかった｡
風丸 : どうした？顔赤いぞ？
A : ううん､なんでもない｡
とにかく､一郎太がサッカー好きになってくれて､
私も嬉しいよ！
風丸 : あぁ｡これからも頑張るから､応援頼むな！
A : うん！
じゃあそろそろ私帰るね？
反対方向へ向かおうとしたAを風丸が呼び止める｡
風丸 : おい､待てよ！
もう時間も遅いし送るぜ？
A : だーめ！試合して怪我してるでしょ！
早く帰ってクールダウンして､しっかり休む事！
風丸 : 心配性だなぁ…分かったよ｡
じゃあ､またあしたな！
A : うん､ばいばい！
そう言って､2人は帰路についた｡
走る姿が見れなくなると､最初は風丸の助っ人として
の参加を複雑に思っていたAだったが､今はもう
風丸と共に部活が出来ることが幸せで仕方なくなっ
ていた｡
ますます雷門サッカー部が大好きになっていくA
だった｡
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みふう(プロフ) - うるさいうさぎさん» 初めまして!!そう言って貰えて嬉しいです〜！実はこの作品作り､語彙力を上げるために始めたものでして…｢文才見習う｣は､本当に最高の褒め言葉です(泣) 本当に､お互い体に気を付けましょう(汗) (2020年4月23日 6時) (
レス) id: a9024bfef6 (このIDを非表示/違反報告)
うるさいうさぎ(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品、すごく好きです。風丸くんがすごくかっこいいです！かっこよすぎてきゃっきゃしながら携帯放り投げてしまいます。この文才見習います。これからもがんばってください！！某ウイルスには気を付けて下さい！ (2020年4月23日 6時) (レス) id: d8fc061977 (このIDを非表示/違反報告)
みふう(プロフ) - blackさん» 初めまして!!そうだったのですね､私の作品がきっかけになれて嬉しい限りです､ありがとうございます！このご時世ですもんね…､お互い頑張りましょー！ (2020年4月22日 0時) (レス) id: a9024bfef6 (このIDを非表示/違反報告)
black - はじめまして、占ツク作家のblackです。私、この作品がきっかけで作者になりました！これからも応援しています お体に気をつけて頑張って下さい！ (2020年4月20日 19時) (レス) id: 7098fd6d70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みふう | 作成日時：2020年2月9日 11時
