嘘を固めて【ツイステ】 (ページ12)

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碧の教室ページ12

「へぇ、じゃあいい感じじゃないっスか？構ってやるとか言われるなんて結構気に入られたモンっすよ」

『寂しがり屋というのは完全な誤解ですけどネ』

当たらずとも遠からずッスよ、と笑う彼を机に頬杖をつきながら睨みつける

百獣の王と改めて対話した翌日、授業終わりの教室にて駄弁っているのだが昨日の話を聞かせろとうるさい彼に嫌々言うと盛大に笑われたのである

『いつまで笑ってるんですか.....そんなんなら期末テストの勉強、教えてあげませんよ』

それは勘弁！と慌てる彼を見て今度はこちらが内心笑ってやる

授業を真面目に受けているだけでは解けない応用問題など、彼はバイトや誰かさんのお世話で時間がないのでしっかりと全部復習、なんていう事ができないのである

しかし私みたいな授業も寝てしまう生徒でも学年首席をとれる効率的な勉強法をすれば一日十分くらいの学習時間でもそれなりの上位である二十位くらいには簡単になれる

そしてその勉強法は独自のものでつまり彼としては私に頼るしかないという事だ

もちろん友達なら対価も特に求めないし相手の苦手な所もピンポイントでわかるのでさらにお得

まぁ私は元々本とかで知識を持っているから授業を受けなくてもいいだけなのだがそこは黙っておこう

「いやぁ、A様はほんっとお優しく慈悲深いお方っすわぁ～！」

『別に媚を売られてもどうしようもないんですが、普通に教えますし』

ほんと！？と瞳をきらきらさせて見てくるので愛らしいものだと目を細める

というかそれよりも今問題なのはアズールの方なのだが、あの人ほんとに一人で全部の対策ノートを作れるのだろうか

昨年よりも明らかに人数が倍増しているし自分の勉強が出来ないのでは、と問いかけたところ問題ありませんと余裕ぶった顔をされた

あの時の顔は今思い出しても少々腹が立つ
今度目の前でタコの唐揚げでも食べてやろうか

　
　

そんな事を密かに思いながらもあっという間に数週間が過ぎて私達の期末テストも終わった

さて、これから忙しいイソギンチャク育成期間が始まるぜと大きく伸びをした
　

　
　

　