透明の夜 ページ11
「はい終わり〜!ありがとうございま〜っす!」
「ふなー!また負けたんだゾ〜!?」
グリムを直接負かしたくて最後まで残るエースは本当に意地悪だと思いながらもう一回!と騒ぐグリムを無視して雑魚寝の姿勢に入り電気を消す
「明日のパーティーってA先輩来ないんだよな?」
枕を両手で抱えて話しかけてくるエースにそう言えばと彼女が言っていた言葉を思いだす
「確か明日は誰かに頼まれて図書室で一日中勉強を教えなきゃいけないって言ってたよね」
次の補習のテストで点数が半分を超えなければ出来るようになるまで先生が付きっきりで教えに来るらしい人達に教えることになったそうで
「これも本のためって言うんだから、やはりあの呼び名が付けられる程だな」
本なんて眠くなるんだゾと言うとグリムは眠りについてしまったタルト作りにトランプと疲れたのだろう
毛布を掛けてやりA先輩に出会う前の噂を思いだす
『歩く禁書庫』
既に存在する女子生徒として新入生が興味ひかれていたA先輩
僕は知らなかったがエースは知っていたようで
彼女がそう呼ばれている理由も教えてくれた
何でも、彼女が言葉ではとても表しようのないほどに本が好きで今まで読んだ本なら一言一句
文の区切りに至るまで間違えないそうで
彼女に本の内容解説を頼めばそれはそれは分かりやすく教えてくれるとか
しかし王族のそれも第一王女である彼女、当然外に出してはいけない禁書の内容も知っている
その内容を教えてくれと頼めば当然断られると
しかしそれだけでこの呼称がついた訳では無い
どうやら断った後もしつこく尋ねてくる男がいたようで、あまりにもしつこいものだからと魔法で思い切り吹き飛ばしたら学園の隅から一番反対側まで吹っ飛んでしまったと
尚、その時壁などは意味をなさず砕け散ってしまったらしい
それ以来誰も彼女にその話題を出さなくなったという
それを聞けばその男が明らかに悪いだろと思った
が彼女もやり過ぎだと批判が静かにあったそうだ
ちなみに静かになのは彼女にばれて吹き飛ばされるのを恐れてらしい。
「話では正しいけどちょっと怖いなって思うような人だったけど実際はそんなこと無かったね」
「まぁずっと無表情だったけどな?」
確かに、と皆で笑う
美人の話題で盛り上がるところは魔法が使えるこの別世界でも同じなのだな、と思った
「そう言えば....」
文字数制限で次に続きます
→
142人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬか漬け(プロフ) - しゃけさん» 良かったです〜!安心しました笑 面白いだなんて言ってくださってもうすっごく嬉しいです!読んでくださって本当にありがとうございます!! (2020年7月27日 21時) (レス) id: 068881a9cc (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - ぬか漬けさん» そうです〜!いえ、読みにくいとか気に入らないとか、そんなことではないので大丈夫です。お話としては面白いから好きですし、ただ単に、理由があるのかなあ…と疑問に感じただけです笑 (2020年7月27日 21時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬか漬け(プロフ) - しゃけさん» 間の文章の最後に「。」をつけないという事でしょうか?それでしたら私のクセ、というのと文字数制限の関係でして、気にならせてしまって申し訳ないです。もし論点が違いましたらお知らせ下さい! (2020年7月27日 20時) (レス) id: 068881a9cc (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 間のナレーション?なんか第三者語り?みたいなやつに句点をつけないのだけが、本当にそこだけがすごく気になるw (2020年7月27日 20時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あしな | 作成日時:2020年4月12日 20時