ごめんね、大好き。 (ページ12)

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大好き。９ページ12

翌日、朝。

数メートル先にある人影。

だんだん近付くにつれて、はっきりと顔が見えてくる。

？「永瀬くーーんっ！」

廉「おっ！高梨さんやん！」

笑顔で手を振りかえす廉。

もう、本当に嫌だ。

廉「咲良、早よ行こうや！」

咲良「えっ、あ、うんっ」

走り出す廉の後を追った。

廉「高梨さんっ！
おはよう」

悠理「おはよ！永瀬くん！」

めっちゃニコニコしてる廉。

その笑顔が好きなはずなのに、

今は、観たくない。

悠理「あっ。咲良ちゃん？」

咲良「へっ！？あ、そうです」

廉「なにその反応ｗｗｗ」

咲良「うるさいっ」

廉「だってｗｗｗ
「へっ！？」ってなんやねんｗｗｗ」

咲良「あーもう！うるさいってば！
いきなり呼ばれて、驚いただけだから！」

廉「はいはいｗｗ」

めちゃめちゃ久々の言い合い。

それが、少し嬉しかったり。

でも…。

悠理「仲良しなんだね、２人」

廉「まぁ、幼馴染やからね」

廉の想い人は、高梨さん。

咲良「じゃあ、先に行くね」

廉「おん」

悠理「バイバイっ、咲良ちゃん！」

咲良「うん」

逃げるようにその場を去った。