いれぶん！ ページ14
千葉Side
A「ど、どうしたの？」
と、心配そうに俺の顔を覗きこむAさん。
千葉「あ、いや…今日あんまり呑む気分じゃなくて…」
A「そ、そうなんだ…(お仕事で失敗とかしちゃったのかな…)」
多分Aさんは、仕事で失敗して落ち込んでるとか思っているのだろう。(ご名答)←
違うんだ。
A「私で良ければ相談乗るよ？」
やめてくれ。
調子が狂う。
そんな目で見られると、余計に燃えてしまう。
でももうそれは叶わない。
今日だって、彼女が来ると聞いてとても嬉しかった。
だけれど。
俺がいくら熱い視線を送っても。
やっぱり彼女が拓くんのものには変わりなくて。
でも、たまらなく好きなんだーーーーーー…
千葉「大丈夫ですよ！心配かけちゃったみたいでごめんなさい！」
俺はまた、笑顔を作る。
A「そ、そう…？」
納得のいかないような表情を浮かべるAさん。
叶うことは無いこの恋に、そっと蓋をして。
俺がそんな思考に陥ってる時。
とたんに。
A「……っ」
千葉「……Aさん？」
声の方へ目をやると、
顔を青白くし、その場にしゃがみこむAさんの姿。
A「きもちわ…るい…っ……」
千葉「Aさん！大丈夫ですか？！」
俺は必死に彼女に目線を合わせる。
悔しいけれど。
千葉「水です！俺っ、拓くん呼んできますから！」
そう言ってセルフのお冷をAさんに渡す。
俺には、彼を呼ぶことしかできない。
拓くんなら、彼女のこと幸せにしてくれるって信じてるから。
幸せにしないなら、俺が全力で奪いに行きますからねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺はガラッと襖を開ける。
千葉「拓くんっ…！！！！！Aさんが！！！！」
拓Side
襖がガラッと開いたかと思ったら、凄い血相で、翔也が俺の名前を呼んだ。
その後の愛しい名前に、俺ははっとする。
千葉「Aさんが…っはぁ、体調悪いみたいで…っはぁ、はぁ」
�盧筺屬─�Aちゃんが？」
野上「ぐ、具体的に…？」
千葉「気持ち悪いと言って、しゃがみこんでしまって…」
アーサー「え…」
畠中「まずいんじゃないんすか…」
榎木「拓！！！早く行け！！！」
拓「はいっ……！！！！」
淳弥くんの言葉を背に、俺はA目掛けて一直線に走り出した。
翔也の悲しさと悔しさに充ちた瞳の意味なんて知らずに。
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えちあーと@更新遅刻(プロフ) - redlemon0818さん» - いえいえ！こちらこそ読んで下さりありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。 (2018年2月23日 7時) (
レス) id: 33e26ecc09 (このIDを非表示/違反報告)
redlemon0818(プロフ) - Мマス声優の作品ってなかなか少ないので書いてくださってとっても嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: 804d333768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久我山由杏(えちあーと) | 作成日時：2018年1月25日 23時
