【織田作】此の度、赤髪の彼になりまして………は？参【女子成り代わり】

9、辛いほどの優しさ ページ9

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＿＿＿＿＿何時か、言わなきゃいけないって、知ってた



解っていたんだ



打ち明けた後が怖かった。出来るだけ目を逸らして直視しなかった。


それは私の自分勝手なワガママで、


何も言わない優しい治に甘えて、そして傷付けてしまっていたんだね






『…ゴメンね。話すよ、全部』






貴方には、全て知っていて欲しいから…






ポツリ、ポツリ、私は過去を語っていく。






私に降りかかり、積もって行く白い冷たい小さな結晶達。


私が最初に死んだ時からのお話









黙っていて、ゴメンね


苦しませて、悲しませて、傷付けて、ゴメンね


嫌われても、仕方ない




……………………なのに









「……………うん、よく話してくれたね。話しづらかったろうに」





左右にブンブンと頭を振る。


辛かったのは治の方だ





「泣かないでおくれよ、君が泣くような事は私も望まない」





だって、でも、治が優し過ぎるから





「しょうがないなぁ…」





ドサッと、背中に衝撃


頭にはいつの間にか治の手が回っていてフワリと受け止めてくれた








「悲しい事も、嫌な事も忘れるくらいに………。お仕置きしようじゃないか」


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