世間知らず×2の地方巡り

コンビを組んだ ページ7

「いけ、グラエナ！」

「ヘルガー！」

二匹とも見たことのないポケモンだ。

「「かみくだく！」」

…あく技。

この二匹は間違いなくあくタイプだろう。

セレビィはくさ・エスパータイプ。

有利をとって勝ったつもりだったのかな？

『オオタチ、でんこうせっかで躱してグラエナにアイアンテール』

「きゅ！」

レッド「………」

「ぴぃか！」

あちゃー、レッドもスイッチ入っちゃったか。

いつものだんまりだ。

ま、かくいう僕もキレてるんだよね。

『そのままヘルガーの方に吹っ飛ばして……あとよろしく』

レッド「………」

「ぴぃぃか…ちゅうぅぅぅぅ！！」

グラエナとヘルガーに10まんボルトが炸裂した。

「グラエナ！？」

「ヘルガー！？」

そして煙が晴れると目を回した二匹が倒れていた。

レッド「ん」

『いぇい』

「きゅっ！」

「ぴぃか！」

パチン！
↑(ハイタッチの音)

ぱふっ。
↑(手の代わりに尻尾を合わせた音)

なんだかんだ言ってコンビネーションはとれるんだ。

『まだやりますか？』

「きゅ」

レッド「………」

「ぴぃか」

僕達の前では最凶二匹がそれぞれ威嚇をしている。

「くそっ…退くぞ！」

「…ちっ！次会ったら承知しねえぞ！」

わー、低レベルな捨て台詞ですねー。

レッド「…もう大丈夫」

「『ありがとう。かれらにおいかけられていたの。シンオウやガラルにもにげたけど…』」

『つきまとわれていた、ってことね』

なんとも悪質なストーカーで。

「『ええ、わたしはもういきます。ほかのやからにめをつけられてもめんどうなので…えっと』」

そうだ、名前教えてなかった。

『僕はA。こっちはオオタチ』

「きゅ」

レッド「……レッド。こいつはピカチュウ」

「ぴぃか」

セレビィはくすりと笑い、

「『A、レッド。オオタチにピカチュウ。わたしをたすけてくれたこと、かんしゃします。またあいましょう』」

その場から姿を消した。

レッド「……ときわたり…」

『また会えるといいね…っと』

さあ、トウカのもりの観光は終わったね？

『どこに行く？』

レッド「そらのはしら」

即答かよ、どうせ強いポケモンがいるとかだろ。

レッド「…最近、博士も知らないポケモンが現れたらしい」

ほぉーう？

『行ってみようかレッドくん…で、行き方は？』

レッド「…あ」

てめえこの野郎一番大事なとこ忘れてんじゃねえよ。

レッド「…リザ−ドン」

『僕飛べねーよ！』

レッド「気合い」

『ふざけんな！』

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