馬鹿になって ページ39
カイオーガが潜った場所を見る。
相当深く潜ったのだろうか、なかなか出てこない。
「きりゅりりゅりしぃぃ！！」
『！？』
突然背後から鳴き声が聞こえて驚いてしまった。
そこにいたのは翡翠の龍。
当然ながら見たことのないそのポケモンが誰なのかが、無性に気になった。
「レックウザ
てんくうポケモン
ドラゴン ひこうタイプ
くもより はるかうえの オゾンそうに せいそくしているため ちじょうから すがたを みることは できない」
思わず図鑑を向けてみる。
名前はレックウザというらしい。
レックウザの進行方向には、見慣れた赤と緑。
二人とも獰猛な笑みを浮かべている。
ん、あのレッドとグリーンが相手するならまあ大丈夫でしょ。
同時に黒く大きな魚影が海面から見えた。
影はまだ薄いから深いところにいる。
出てきたら総攻撃。
さて、さっさと追い返して他のところに加勢しに行こう。
・
・
・
・
……そういえば、僕はなんで真面目に戦っているのだろう。
違和感が胸を刺した。
その拍子に、疑問がじわじわと広がっていく。
なんで真面目に追い返そうとしているのだろう。
なんで神話を相手に手を抜いているのだろう。
なんで、本気で楽しんでいないのだろう。
……………ああ、もうやめだ。
追い返すのはやめよう。
あのときみたいな馬鹿に戻ろう。
馬鹿になって、宙を舞って、何もかも忘れて
ねえ、みんな。
「ひゅあっ！」
「みみっ！」
「ふぁい！」
「ばきゅあ！」
『さあ、暴走だ！メガシンカ！！』
反動なんて気にしない。
たとえそれで、丸一日寝込もうがどうでもいい。
僕は、それができるんだから。
「ひゅあ！」
「ばきゅあ！」
リザードン、僕は知ってるよ。
よくグリーンがくれた青い石を眺めているのを。
あれはメガストーンだよね。
なら君だって暴れればいいんだよ。
……主人じゃないことは不服だろうけどね。
ラティアスとリザードンの姿が変わっていく。
お馴染みの薄い膜が弾け飛び、彼らの前に虹色の模様が浮かんだ。
それはしばらくしてすっと消えてしまったが、彼らの姿が戻ることはない。
―多重メガシンカ。
前にやろうとして失敗した、離れ技が土壇場で成功した。
補足
レッドのリザードンもメガシンカできてるってことはつまり、そういうことなんですよ。
もちろんご主人様が大好きだよ！！byリザードン
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アスケラ - みい・フローラさん» そう言っていただけて大変嬉しいです！がんばって書きますのでこれからも楽しんで読んでくださると私が喜びます！ (3月11日 16時) (
レス) @page37 id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
みい・フローラ(プロフ) - 続きが楽しみです (3月6日 22時) (レス) @page37 id: 915eefe4dd (このIDを非表示/違反報告)
アスケラ - メガサーナイト大好きさん» ｽｳｯ、返信遅れてたいっへん、申し訳ありませんでしたァ！！！！変わらず亀更新＋マイペースでやっていきます！暖かい目で見てくれると嬉しいです！！ (2月10日 11時) (レス) id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
メガサーナイト大好き - 面白い小説をありがとうございます！男主愛され大好きです。しかも一緒に旅してるのがpixivレッドさん、、、よっしゃっ！自分のペースでこれからも更新頑張ってください。応援しています！ (1月31日 12時) (レス) id: 6b6e4cd4ed (このIDを非表示/違反報告)
アスケラ - テトさん» 返信遅れて大変申し訳ありませんでしたァ！！（全力土下座）ボルテッカーはロマンがあっていいですよね！あとめっちゃかっこいい！！ (1月17日 16時) (レス) id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アスケラ | 作成日時：2023年9月27日 20時
