共同戦線(2) ページ38
ボールから飛び出したファイアローは空中に留まり、ミミロップはリザードンの上に着地する。
「みみ!みろ!」
ミミロップが何かを訴えてきた。
やりたいことがあると言うように。
『あはは、わかってるよ』
出し惜しみなんてしないからさ。
思いっ切り暴れておいで。
その心が伝わったのか、ミミロップが嬉しそうに微笑んだ。
『メガシンカ!』
「みっ!!」
光と膜に覆われて、ミミロップの姿が変わっていく。
より動きやすいように、より戦いやすいように。
額には体毛が蝶のように広がった。
薄い膜が弾け飛ぶ。
同時に、ラティアスの姿が元に戻った。
『疲れちゃうから、今日はやめるね』
「ひゅあ」
納得してくれたようで嬉しい。
『さて、と。ミミロップ、メガトンキック!』
「みみ!」
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レッド「グリーン」
グリーン「んだよ」
彼らは戦地にしては穏やかすぎる笑みを浮かべながら、Aのバトルを見ていた。
何かを懐かしむような、そんな顔。
だが、それはすぐに好戦的な表情に上書きされた。
レッド「やる?」
グリーン「おう……と言いたいところだがな」
レッド「!」
グリーンが深緑の瞳を細める。
彼の視線の先には細長いシルエット。
グリーン「オレらの相手はこっちだな」
レッド「うん」
二人して彼方を睨みつけたとき、大気を揺るがすような咆吼が轟いた。
「きりゅりりゅりしぃぃ!!」
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『メガトンキック!』
「みみ!」
メガシンカしたミミロップがリザードンの背を蹴って勢いよく飛び出す。
弾よりも速く飛び出した彼女がカイオーガに渾身の蹴りを繰り出した。
ミミロップはその勢いを利用して再びリザードンの背に戻ってくる。
……まだ攻撃の手は緩めない。
『ブラストバーン!エアスラッシュ!ミストボール!』
「ばきゅあ!」
「ふぁい!」
「ひゅあ!」
特大の火球が、無数のかまいたちが、光の塊がカイオーガを襲う。
流石に不味いと感じたのか、カイオーガは海中に潜った。
攻撃は空振ったけど、ダメージは負わせられた。
……このままカイオーガが諦めるまで攻め続けよう。
補足
え?
同時メガシンカ?
流石にやりすぎかと思ったので今回はやめときました!
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アスケラ - みい・フローラさん» そう言っていただけて大変嬉しいです!がんばって書きますのでこれからも楽しんで読んでくださると私が喜びます! (3月11日 16時) (レス) @page37 id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
みい・フローラ(プロフ) - 続きが楽しみです (3月6日 22時) (レス) @page37 id: 915eefe4dd (このIDを非表示/違反報告)
アスケラ - メガサーナイト大好きさん» スウッ、返信遅れてたいっへん、申し訳ありませんでしたァ!!!!変わらず亀更新+マイペースでやっていきます!暖かい目で見てくれると嬉しいです!! (2月10日 11時) (レス) id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
メガサーナイト大好き - 面白い小説をありがとうございます!男主愛され大好きです。しかも一緒に旅してるのがpixivレッドさん、、、よっしゃっ!自分のペースでこれからも更新頑張ってください。応援しています! (1月31日 12時) (レス) id: 6b6e4cd4ed (このIDを非表示/違反報告)
アスケラ - テトさん» 返信遅れて大変申し訳ありませんでしたァ!!(全力土下座)ボルテッカーはロマンがあっていいですよね!あとめっちゃかっこいい!! (1月17日 16時) (レス) id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アスケラ | 作成日時:2023年9月27日 20時