vsかいていポケモン（2） ページ36
『危なかった……』
「ひゅあ」
ありがとうという意味を込めて撫でると、ラティアスは嬉しそうに一鳴きして再びカイオーガに向き直った。
避けていれば当たらない。
当たらなければ負けない。
でも、それでは勝てない。
『めいそうを積みまくって！』
「ひゅあっ！」
攻撃の効きがいまいちなら、威力を上げて叩き込むまで。
戦うからには勝つ。
それが僕のポリシーだ。
近くをれいとうビームが掠めても、真上をハイドロポンプが通っても、人間にできるのはポケモンを信じて指示を飛ばすことくらい。
ならば、その「できること」を精一杯しようではないか。
『りゅうせいぐん！』
空から星の欠片が降り注ぐ。
いくつかは外したが、多くの流星はカイオーガに当たった。
「ギュオオオ！！」
『効いた！』
これで確信した。
カイオーガは強い。
僕なんて簡単にあしらってしまえるし、その力で海を広げることもできるだろう。
でも、無敵じゃない。
攻めて、攻めて、攻めきれば勝てる。
簡単なことじゃないのはわかってる。
何度も攻撃を当てることが絶対条件なこちらと違って、カイオーガは技を一発当てるだけでいい。
「ギュオオオオ！！」
さっきよりも何倍も多い光線がカイオーガの周囲に現れる。
僕を確実に仕留める気か。
いいよ、その勝負、受けようか。
『気合い入れるよ、ラティアス』
「ひゅあぁぁん！！」
そして、真っ向から勝負に行こうとしたとき……
「ふぶき」
カイオーガの周囲の光線……正確には水かな？が全て凍りつき、海に落下した。
僕も、ラティアスも、カイオーガでさえ戸惑いを隠せなかった。
「しろいきり」
海上を霧が埋め尽くす。
一寸先すら見えないほど深い霧だ。
『警戒して』
「ひゅあ」
念のためラティアスに気をつけるように指示をする。
「れいとうビーム」
「ギュオッ！？」
カイオーガのれいとうビームよりも勢いの強いものがカイオーガに当たったようだ。
何でわかったって？
僕の近くを掠めていったからだよ！！
めちゃくちゃ冷たかったんだけど！？
こんなことする奴、一人しか知らない！！
「ぼうふう」
竜巻のような風が吹き荒れ、霧を吹き飛ばした。
そして、霧の代わりに粉雪が周囲に舞い散る。
遥か上空に影を見つけ、ゆるゆると上を見上げれば乱入者と目が合った。
レッド「混ぜてよ、A」
そこにいたのは、リザードンではなくフリーザーの背に乗り、瞳に好戦的な光を灯したレッドだった。
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アスケラ - みい・フローラさん» そう言っていただけて大変嬉しいです！がんばって書きますのでこれからも楽しんで読んでくださると私が喜びます！ (3月11日 16時) (
レス) @page37 id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
みい・フローラ(プロフ) - 続きが楽しみです (3月6日 22時) (レス) @page37 id: 915eefe4dd (このIDを非表示/違反報告)
アスケラ - メガサーナイト大好きさん» ｽｳｯ、返信遅れてたいっへん、申し訳ありませんでしたァ！！！！変わらず亀更新＋マイペースでやっていきます！暖かい目で見てくれると嬉しいです！！ (2月10日 11時) (レス) id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
メガサーナイト大好き - 面白い小説をありがとうございます！男主愛され大好きです。しかも一緒に旅してるのがpixivレッドさん、、、よっしゃっ！自分のペースでこれからも更新頑張ってください。応援しています！ (1月31日 12時) (レス) id: 6b6e4cd4ed (このIDを非表示/違反報告)
アスケラ - テトさん» 返信遅れて大変申し訳ありませんでしたァ！！（全力土下座）ボルテッカーはロマンがあっていいですよね！あとめっちゃかっこいい！！ (1月17日 16時) (レス) id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アスケラ | 作成日時：2023年9月27日 20時
