作戦会議 ページ33
『なんでこうも体力がなくなるかなぁ……』
レッドと同じようにこちらも地面に座り込む。
なんか、すごいキツい。
フルバトルできないかも……
ユウキ「あの、もういい?」
ごめん、もうちょっと放っといて。
疲労で死にそう。
控えめに声をかけてきたユウキくんに目を向ける。
たったそれだけで理解したのか、ユウキくんは苦笑した。
ユウキ「えーっと、じゃあ全員に聞こえるように。オレがグラードンを、Aさんがカイオーガの相手をお願いします」
レッド「……僕は?」
レッドが首を傾げて呟いた。
……あ、これユウキくんには伝わってないな。
『ユウキくん、こいつは?』
そう聞くと、ユウキくんは少し考えた後、
ユウキ「……珠を持ち去った奴の相手をお願いしたいです」
と言った。
よかったな、レッド。
相手は結構強いぞと意味を込めて視線を送ればレッドの瞳が歓喜に輝いた。
戦闘狂なこった。
……さて、そろそろ立てるな。
ゆっくりと立ち上がり、感覚を確かめる。
よし、いける。
ユウキ「四天王の方々とダイゴさんは各地で防衛をお願いします。万が一何かがあったら困りますからね」
わかった、と頷くリーグの人達。
それにしても、「何か」ねえ……
『相手は天変地異だから、何でもあり得るか……っ!?何!?』
独り言を言っていると、一瞬地面から足が離れた。
意地で着地したが、直後から大きな揺れが襲ってくる。
レッド「……揺れてる!」
揺れが激しい!
流石に立ち続けられなくなって座り込み、揺れが収まるのを待つ。
その間にも揺れは続き、とりポケモン達が慌てて木から飛び出していった。
『長くっ、ない!?』
レッド「……っ、長い!」
かれこれ一分くらいは揺れが続いている。
いくらなんでも長すぎる!
「ぐらぐらるぅぅぅ!!」
「ぎゅらりゅるぅぅぅ!!」
どこかで何かの咆吼が轟いた。
と同時に、揺れが収まった。
……長かったわ。
ユウキ「今の揺れは……」
『ねえ、ユウキくん』
何かを知っていそうなユウキくんに問いかける。
ユウキ「なんでしょうか?」
『さっきの鳴き声、なんだろう?』
そう聞くと、ユウキくんはきょとんとして
ユウキ「鳴き声なんて聞こえませんでしたよ?」
と言った。
周りを見回しても同じ疑問を持っている人はいないようだった。
おかしいな、はっきりと聞こえたんだけど……
ユウキ「もしかして……!」
ユウキくんは顔をさっと青ざめさせた。
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アスケラ - みい・フローラさん» そう言っていただけて大変嬉しいです!がんばって書きますのでこれからも楽しんで読んでくださると私が喜びます! (3月11日 16時) (レス) @page37 id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
みい・フローラ(プロフ) - 続きが楽しみです (3月6日 22時) (レス) @page37 id: 915eefe4dd (このIDを非表示/違反報告)
アスケラ - メガサーナイト大好きさん» スウッ、返信遅れてたいっへん、申し訳ありませんでしたァ!!!!変わらず亀更新+マイペースでやっていきます!暖かい目で見てくれると嬉しいです!! (2月10日 11時) (レス) id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
メガサーナイト大好き - 面白い小説をありがとうございます!男主愛され大好きです。しかも一緒に旅してるのがpixivレッドさん、、、よっしゃっ!自分のペースでこれからも更新頑張ってください。応援しています! (1月31日 12時) (レス) id: 6b6e4cd4ed (このIDを非表示/違反報告)
アスケラ - テトさん» 返信遅れて大変申し訳ありませんでしたァ!!(全力土下座)ボルテッカーはロマンがあっていいですよね!あとめっちゃかっこいい!! (1月17日 16時) (レス) id: c163d967d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アスケラ | 作成日時:2023年9月27日 20時