世間知らず×2の地方巡り

vsレッド（耐久戦） ページ31

前回までのあらすじ！

レッドに喧嘩ふっかけちゃった！！

案の定やる気満々なレッドと黄色い悪魔がそこにいる！

レッド「………」

おい！！

いきなりボルテッカー(それ)かよ！

『アイアンテールで弾け！』

「きゅう！」

オオタチは反応が間に合ったため、少しのダメージですんだようだ。

硬化したオオタチの尻尾に当たったピカチュウは数回転して華麗に着地した。

そうだ、こいつ初手から全開で来るんだった……

最初にぶち込まれるボルテッカーで即瀕死になったポケモンを何回も見てきたんだった……

…切り替えなきゃ負ける。

時間稼ぎだろうと何だろうと負けるのは悔しいから嫌だ！！

そこ！子供って言うな！

『オオタチ！10まんボルトを撃たずにキープ！！』

「きゅっ！」

さあ、これは見せたことなかったよね？

『でんこうせっか！』

10まんボルトを纏ったままのでんこうせっか。

言うなればボルテッカーのオオタチ版。

ま、本家よりはちょっとだけ威力が低いけどね！

レッド「………」ﾆｯ

「ぴっかぁ！」

笑みを浮かべたレッドとピカチュウ。

レッド「……ボルテッカー！」

そして、電気を纏った二匹は正面から激突した。

「きゅう！」

「ぴぃ…！」

やっとノってきた(声出した)じゃん。

遅いよ。

『このまま押し勝つよ！』

「きゅうっ！！」

レッド「…ピカチュウ！」

「ぴぃぃかぁぁぁ！！」

…オオタチが押されはじめている。

『離れて！』

「！きゅ」

少し身体をずらし、ピカチュウのボルテッカーの直撃をそらして距離を取るオオタチ。

『ここからはアドリブかな』

最初にボルテッカーを受けた分、ダメージがたまっているのかもしれない。

なら、チャンスだ。

……僕達の切り札は、見極めが重要だ。

小さなダメージしか与えられない技にも、大きなダメージを叩き出す技にもなる。

当然、相手も警戒するだろうから一度きりしか使えない。

だから……

『いくよオオタチ！』

ここだ、と思う場面で使うのだ。

「きゅうぅぅぅぅ！！！」

レッドのピカチュウを倒したことのある技。

身体全体でも、硬い尻尾でもない。

振り上げられた小さな拳が、切り札だ。

『きし、かいせい！！』

それにレッドは

レッド「ピカチュウ…！」

……真正面から応えるだろう。

自分の信じる、相棒の技で。

レッド「ボルテッカー！！」

補足

作者はボルテッカー大好き人間です。

自分でも書いてて何だこれってなりましたが許してください。

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