世間知らず×2の地方巡り

経緯 ページ1

旅が、したい。

あの時みたいな一人旅ではなく、友達と一緒に………

…………そうだ、いい人いるじゃん。

ちょうど暇してそうな僕の同期が。

そうと決まれば善は急げ。

『目指すはシロガネやま！待ってやがれよ引きこもり！』

ｰｰｰｰ移動中ｰｰｰｰ

『おいそこのレッド』

レッド「……なに」

『旅に付き合え』

レッド「………え？」

まあそうなるよね。

いきなりすぎた感じもするし、この優しい僕が説明してやろう。

『カントー地方以外の地方に行きたいんだけど、一人旅は嫌だからついてきてほしい』

レッド「……ぼくじゃなくても…」

他の子でもいいじゃんって？

『僕はお前とがいい。お前と一緒に色々な所を見て回りたい。それに、まだ見ぬポケモンや強いトレーナーにも会えるかもね』

レッド「………！！行く！」

お、おう。

だいぶ勢いあったぞこの人………

ていうか目を輝かせて言うか？

絶対最後の部分に反応しただろ………

まあ何はともあれ同行者ゲット！

『明日出発でいける？』

レッド「余裕」

いつか一緒に旅をしたい。

未だ果たされていない僕の願い。

明日、それが叶う。

レッド「シロガネやまの麓で待ってる」

ああ、楽しみだ。



















――翌日

グリーン宛に手紙が届いた。

その手紙の内容は以下の通り。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

拝啓、親愛なるライバル様へ。

僕達は他の地方に旅に出ます。

お土産は期待しないでください。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

それを読んだ彼は

グリーン「あいつら………！オレ様を仲間はずれにするとは、いい度胸じゃねえか……！！」

と叫んだそう。

『そういえばグリーンには？』

レッド「手紙書いた」

『あ、そう………』

これには心底同情した。

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