5月1日 犬飼澄晴 Birthday ページ3
夢主side
「か、髪型大丈夫だよね」
今朝は小南先輩の協力のもと、いつもよりオシャレをしている。何故かと言うと…、
「ごめんね彩葉ちゃん。待たせちゃったかな?」
「いえ、私も今来たばかりなので」
今日は犬飼先輩とデートなのである。
なぜこうなったかと言うと、それは3日前に遡る。
「おれ、明後日誕生日なんだよね」
「え、そうなんですか!おめでとうございます!」
「うん、ありがとー」
ちょうどこの日は私たちが付き合って1週間である。まだぎこちななさが残っている私にいつも通りに接する犬飼先輩。
「プレゼントは何がいいですか?そんなに高いものは渡せませんけど…」
「え、くれるの?めっちゃ嬉し〜!」
そう言った犬飼先輩は少し悩む素振りを見せると、口を開いた。
「じゃあ、彩葉ちゃんの一日おれにくれない?」
…というわけで、私たちはデートすることが決まった。
「わあ、オシャレしてる。いつも可愛いけど、今日はもっと可愛いね」
サラッと言われた一言に顔がかぁっと熱くなる。
「それじゃあ行こうか、彩葉ちゃん」
スっと私の手を取り、恋人繋ぎをする先輩。私はこの行動にドキドキが止まらず、この後心臓が止まらないか心配になった。
その後はとても楽しい時間が過ぎていった。ちょっと休憩しようかと近くのカフェで一服することにした。
「いらっしゃいませ。今日はカップルの日で、カップルの方々はカップルメニューを選んでいただくと、スペシャルメニューと、くじで当たりを引いたカップルは1時間以内なら個室を使用できるというキャンペーンをやっておりますが…」
…なんというタイミングだろうか。ていうか、個室ってすごいな。
「どうする、彩葉ちゃん。スペシャルメニュー食べたい?」
「あ、はい!」
「オッケー、カップルメニューでお願いします」
「はい!それではカップルの証として、三秒間ハグしていただきます」
それから言われるがまま、ハグをしてくじを引くと、なんと当たりを引いいてしまった!
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作者名:ミケ猫 | 作成日時:2021年5月2日 22時