camarade (ページ12)

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くん呼びページ12

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「涼くーーーん！！」

橋『あいよー。今日は涼くん呼びなんだね』

「なんか気分」

『気分か、そうか〜』なんて優しい顔で頭を撫でてくれる涼くん。

ただ目の前にいたから名前を呼んだだけなのにこんなことをしてもらってなんか申し訳ない気分になる。

猪『Aってたまに涼くんって呼ぶけどいつからその呼び方なの？』

「えー、いつだろ？ホントの最初は橋本くんって呼んでたけど仲良くなり始めた時には涼くんだった気がする」

優『それでなんで今は、はしもっちゃんの方が多いの？』

「みんながそう呼ぶからつられてそうなった〜」

実際加入したての時は涼くんって呼んでたけど周りにも皆が『はしもっちゃん』って呼ぶからつられて私もそう呼ぶことが増えた。

井『でも最初はA、はしもっちゃんの事めっちゃ怖がってたけどね』

作『それ言うけど本当なの？』

「マジで怖かったよ？」

橋『俺も怖がられてるイメージあるわ』

私の隣でケラケラ笑ってる彼を今だからこそ普通につっこんだり、甘えたり出来るけど会った当時は普通に怖かった。

いびりとかそういう怖さじゃなくて、この人めっちゃ陽キャやん…って幼いながら思いそこが怖かった。

「瑞稀くん！」

井『Aちゃん！遠いところからお疲れ様』

またこちらも今とは違い、ちゃん付けで優しさオーラ全開の瑞稀に小さい頃懐いてて東京に行く度に瑞稀の方へ行っていた。

瑞稀の方に行くとまあたくさんのJrがいるわけで。

そこにいたのが当時の涼くんで。

私よりも歳上で入所当時よりは大人っぽくなったと言っても小学生だからヤンチャなわけで。

部屋を走り回ってる涼くんを見て当時はこの人怖いって思ってた。

まあ、より怖いと思うようになったきっかけは瑞稀と喋ってた時にいきなり涼くんが私たち二人の方に来て、

橋『Aで名前あってるよね？』

「あ、あってます」

橋『小さくてかわいー！』

唖然とする私をそのまま置いていき走り去った橋本少年を当時こういうキャラの人と一切関わりの無かった私は恐怖に感じた。

その後も瑞稀といたら涼くんにも会うわけで。

涼くんがいたら隠れる私に痺れを切らした瑞稀が私たち二人の間に入って喋ってくれることが増えて仲良くなっていき今の関係に至るってわけ。

優『当時からはしもっちゃんチャラいな』

作『そりゃあ怖がられるわ』

「まあ今では普通に好きやけどね」

橋『かぁわい、結婚する？』

「それは大丈夫でーす！」