手錠は緩めにしてください 2nd

良質 ページ14

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Aside





次の日の朝。



私が目を覚ますと、彼の苗字くんは上機嫌に朝ごはんを作っていた



ズキンと痛む腰



昨日、彼の苗字くんとしたんだ……嫌でも、実感した。



まさか初体験が実の兄になるなんてね…





「あ、起きた？おはよう」



「おはよう…」



「昨日、楽しかったね」



「う、ん……」





〜





それから毎日、彼の苗字くんは求めてくるようになった。私の体を。私と繋がることを。



最初のうちは抵抗をしていたけど、回数を重ねるうちに抵抗するのをやめた



抵抗しても無意味だったから…





「…ねえ」





行為を終えたあと、ぐったりしていた私に彼は優しく聞いてきた





「体調おかしいなって思ったらすぐ言って」



「え？」



「妊娠検査薬、持ってきてるから。俺ね、Aとの子供が欲しいんだ」



「……」





じゃあ最初から、ここでそういうことをしようとしてたんだ…



もう、今はなにも言う気力がないや……



こんな毎日、いつまで続くんだろう



少なくとも今はもう、彼の苗字くんに同情はできない。可哀想とすら思えない。



無理矢理された今となっては、嫌悪感しか抱けない



唯一、愛してくれる人だけど。今はもうそんな余裕はない…





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