大事な話 ページ18
※
Aside
彼の苗字くんが私の家に来てから数日
あれから彼が家に来たいというのもなく、お母さんが私に冷たいのも相変わらず
「A、大事な話がある」
放課後、彼の家にお邪魔して一緒に宿題をしてたらいきなり声をかけられた
急に彼はシャーペンを置いて真剣な目で私を見た
「ど、どうしたの…？」
「A」
彼は私の両手を自分の両手で握った
私の手からはシャーペンが離れる
「これからは一緒に暮らそう。ここに住みなよ」
空耳？と一瞬思った
「え…冗談……？」
「冗談と本気の区別はちゃんとできるよね？」
どうやら本気らしい
彼の苗字くんは本気で私をここに…
「あんな乱暴な女がいる家なんか帰る必要ない。ずっとここにいればいいよ」
「……」
「Aもその方がいいでしょ？帰るの、嫌でしょ？」
ゴクリと喉が鳴る
きっと私は人生最大の難問を問われてる
「どうせ俺の母親ほとんど帰ってこないし。男とばっかほっつき歩いてるからさ」
彼の苗字くんにも闇があった。今知った
だからいつも家が静かなんだ…
「やっぱり寂しい…？こんな広い家にひとりなんて…」
「あの女がいなくて清々する」
本当にお母さんのことが嫌いなんだ…
私だって現に、お母さんのことは鬱陶しいし嫌い
「で、どうかな？ここに住めば、毎日平和に暮らせるよ？暴力は振るわれない、のんびりと笑って暮らせる。こんなにいい条件、ないと思うな」
確かにそう思う。彼の苗字くんは優しい
彼の苗字くんと暮らせたら、どんなに楽しいだろう…
「A、うちにおいで」
「…」
「約束する。絶対に、嫌な思いさせないから…っ」
彼の苗字くんは少し必死になっていた
「Aが嫌がることはしない。希望することならなんでもするし、不便な思いは絶対にさせない」
冷や汗が背中に感じた
※
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彩 - あの、3ページの「謝りもせず」ってありますけど一応謝ってますよ！すいません、気になったので・・・！小説、凄く良いです！ (2018年7月9日 20時) (
レス) id: 208a1bba15 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ(プロフ) - 作り方が上手ですね！尊敬してしまいます！頑張ってください！ (2017年11月28日 18時) (レス) id: eb302a23d3 (このIDを非表示/違反報告)
れやーと - 凄く楽しみです。愛の形が歪んだ、って感じかな？と勝手に解釈してました（笑）続編も、心を躍らせながら待ってますね…！長文失礼しました！ (2017年11月28日 0時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
れやーと - コメ失礼っ！！一見、最初は展開とかも�爐海鵑粉兇犬�ぁ�瓩班當未竜せ�ちで読めるんですが…中盤からジワジワ追い上げてきてるのが凄いと思いました。話を繋げて繋げて、パズルみたいに。もう最後にはギュッて心臓を掴まれたような気がして、この先がどうなるのか(続く) (2017年11月28日 0時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
参天 - すげーなお星さま100超えた( ﾟ ρ ﾟ )ﾎﾞｰ (2017年11月27日 22時) (レス) id: 28aa6e4baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：here | 作成日時：2017年4月6日 9時
