合法ロリの何でも屋は武装探偵社員に転職したようです 【文スト×REBORN！ クロスオーバー】

過去の話ｰ3ｰ ページ4

お父様はショックで倒れたのだ、と話していたが、今思えば、力が暴走したのかもしれないわね。

お父様に手を引かれ、隔離された部屋に行くと、氷の中で眠るお兄様の姿。

「……兄様は…お兄様は、クーデターを起こしたのですね」

そう問えば悲しげに伏せられる私と同じ色の瞳。

「理由を、クーデターを起こした理由を教えてください、お父様」

お父様は少し、間を開けてから、口を開いた。

「来なさい。全て話そう」

私は小さく頷き、お父様の執務室へと向かった。

ボスになる為の条件

私やお兄様はお父様の本当の子ではない事

お兄様がクーデターを起こした理由

お父様は本当の子供の様に愛を注いでくれていた事…。

ハンカチありがとう、ナオミちゃん…大丈夫よ。

ボスを失った暗殺部隊の仮のボスとして、そして、暗殺部隊の監視役として、私は、暗殺部隊のトップの座についたわ。

今回の件で加担した者は皆、謹慎を言い渡され、小さな仕事しか来なくなった。

暗殺部隊に回ってくる仕事といえば、書類仕事か偵察、潜入任務、ごく稀にそれらしい仕事が来る程度。

それらしい仕事？まぁ、お察しの通りの仕事の事よ敦くん。

そんなある日、私に父である9代目より極秘任務を受けたの。

詳しい事はごめんなさいね、貴方達に話す事は出来ない。

でも、その時に、知ってしまったの。



大切な人を失う怖さを。




私の脳裏に、織田作之助の姿と包帯を巻いた男の姿が過ぎり、そっと目を閉じた。

過去の話-4-→←過去の話ｰ2ｰ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す