椿の主人は雲の幹部･第２章【REBORN！×サーヴァンプ】 (ページ44)

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トリップ７４ページ44

「はっは！これは一旦仕切り直しだな！弓ちゃん盾ちゃん！俺は大丈夫。久しぶりだね、Aちゃん」
「そのせつはどーも、狼谷吊戯さん」
「俺のこと覚えててくれたの？嬉しーなー」

中指を立ててべぇ、とすればぐいっと椿に肩を抱かれる。

「……C3の"猟犬"…！僕のAに馴れ馴れしく話しかけないでくれない？」
「僕の、て言うな」
「狐ちゃんの主人でも、心は狐ちゃんのものではないでしょー？」
「Aは身も心も僕の「ではないからな？くそ狐。どうでもいいけど」」

べし、と椿にチョップを入れ、手を離させ椿に小声で話しかける。

「椿、とりあえずライラを安全な所へ。椿もそのまま離脱して。ヒガンさん達は私がどうにかして逃がすから」
「！？Aはどうするの」
「大丈夫、私を信じて、椿。」

お願いがあるの、と言えば椿が酷く悲しそうな顔をする。
まるで聞きたくない、と言うかのように

「…もしもの時はさ、"迎えに来てよ"」

そう呟けば椿が私の手をつかむ。

「…っ！やっぱりだめだA、一緒に来て…っそんなの「そしたら誰がヒガンさん達を助けるの？」

ふ、と微笑めば、手を離す椿。

「薙げ、"バルドル"」

素早くポーズをとり、匣に炎を注入する。
出てきた私の武器であるトランプのカードが出てくる。

カードで向こうの剣を受け流し、黒い棒と銃撃をナイフで弾き返す。

やっぱり、庇いながらだと戦いにくい…！！

椿の方に飛んでいった銃弾を弾いた瞬間、黒い棒に足を取られる。
その隙に吊戯が椿の方に行ってしまった。

「っ！椿！」

まだいたのか、と思いながらカードを投げたが間に合わない。
いきなり椿と吊戯の間に炎の壁ができ、道を塞ぐ。

「ヒガン！」

ヒガンさんの力か。助かった。

「狼谷吊戯！あんたの相手は私よ…！」

炎と吊戯の隙間に入り込み蹴り飛ばす。

「女の子に傷はつけたくないんだけどなぁ」
「なら死ねば？」

ボックスアニマルであるカモノハシが現れ、爪で切り裂こうとするも掠っただけ。

「上出来、大丈夫よ。」

すいーっと私の周りに浮かぶカモノハシのカメリアの体を撫でなだめる。

「待て…！！椿！！ライラ！！」
「やっと行ったのね椿…」

あとは私がヒガン達を助けなきゃ。

「いけるよ、俺が追おうか？」
「行かせるわけないでしょ。」

やっと遠慮なく暴れられるのに、と笑って言えば、カメリアが突っ込んでいく

「狼谷吊戯、あんただけは絶対に殺す」