椿の主人は雲の幹部･第２章【REBORN！×サーヴァンプ】 (ページ42)

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番外編･吸血鬼とお化けページ42

「あっついなぁ…」

これは私が元に戻る前の猛暑の日の話なのだが

「ならプール行かない？A」
「プール？」
「いいねェ！それ！！僕もいきたーい！★」

そう家族と話しながら私はカメラを回していました。

そんな時、写ってはいけないものが…

「写ってないからね？今にも出てきそうなナレーションはやめてA」

カメラを向けばじと、とこちらを見ている椿。

「あら、吸血鬼でもお化け、て怖いのね」
「ここここ怖い？この僕が？あは、あはははははは、面白くない」

といいながらも顔色は悪い。

「椿さん幽霊とか心霊現象とかすごく苦手ですよね」

前にテレビ見て怖がってましたし、と桜哉が呟く。

「そ、そんなわけ…」
「あ、椿、肩に手が」
「！！？」

ポフン、と狐になり、耳を押さえてプルプル震える椿。

「あ」

今、なんか…

「どうしたのォ？A～」
「ねぇ、べルキア、きて…」

ちょいちょい、と手招きするとべルキアが寄ってくる。

撮っていた動画を巻き戻して見せる。

「げ…っ」
「？俺も見せて」

桜哉にも巻き戻して見せる。

「うわ…」
「え、え、え、ちょっと待って何？そのリアクション」

いつの間にか人の姿になった椿がオロオロしはじめる。

「み、見ない方がいいよォ！つばきゅん！」
「俺も、そう思います…」
「私も…」

みんなが見るな、というほど

「みんな僕が怖がると思ってるの？ほら、A、早く見せて」

見たいと思う好奇心が高まるのは吸血鬼も同じようで。

「…知らないわよ…？」

忠告はしたからね、と呟いてそっと動画を再生する。

『ならプール行かない？A』
『プール？』
『いいねェ！それ！！僕もいきたーい！★』

ふわ、と白い布が画面の端にうつる。

「…これ、桜哉だよね？」
「俺この時あっちにいました」

桜哉が指さす方向は画面の場所とは真逆の場所。

『あら、吸血鬼でもお化け、て怖いのね』
『ここここ怖い？この僕が？あは、あはははははは、面白くない』

椿がそう言った瞬間、画面にはっきりと

「うわぁあああ！？」

椿の背後に、白いワンピースをきた女の人が映ってしまっていた。

『そ、そんなわけ…』

女の人が消え

『あ、椿、肩に手が』

と冗談を言った瞬間

「うわぁ…」

椿に群がる無数の手。

「よーし、椿、塩だよ、塩をかけなきゃ」
「塩？」
「そう来ると思って塩用意しといた」
「つばきゅん！いっくよォ～★☆★」

その後三人の手によって塩まみれにされた椿でした。