椿の主人は雲の幹部･第２章【REBORN！×サーヴァンプ】 (ページ5)

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トリップ４１ページ5

「御園の様子が変…？」
『あぁ、そうなんだ…A、なんか知ってるか？』

オトギリから有栖院がどうなっているか報告は受けている。
きっと色欲が御園に何かしたのだろう。

「いえ、何も。何かしたの？真昼」

椿が後ろから抱きついてきた。
いつもなら遠慮なく殴るのだが、めんどくさくて放置する。

『してないよ』
「そう…」
「いいの？放置して」

そう呟いて首筋に噛み付いてきた。

「ちょっ、」
『？A？』
「、なんでもない」

みぞおちに肘鉄を入れようとすれば腕ごと抱きしめられ、動かせない。
通話を切ろうとすれば、ケータイを持っている手も椿に掴まれ、操作が出来ない。

『A？どうした？』
「ごめん、ちょっと飼ってる犬が、じゃれてきて」

犬といえば気に食わなかったのか一度口を離し、服をずらし肩に噛み付いてきた。

「い、…たん切るね？」

痛い、といいかけなんとか誤魔化せば

『？おう、わかった』

真昼の方から切ってくれたのか通話が切れる音がした。

「椿、あんたね「今のはAが悪い。」
「はぁ？」

何故私が悪者に…。

「どうしてそうなったのか説明してもらえるかしら？」
「やだ。」

狐の姿でソファで丸くなりながら呟いた椿。
時刻はお昼過ぎ。昼寝する時間には早いのだが、椿はすやすやと寝息を立てている。

「……アホ狐。起きたら問い詰めてやる」

毛布を掛けてやり、私は自室へと戻り武器の手入れをしはじめた。

【椿side】

Aが他のやつと話しているのが気に食わなくて後ろから抱きしめてみる。
いつもなら肘鉄か拳が飛んでくるのだが、何も無い。
放置してたら離れると思ってるの？

「そう…」
「いいの？放置して」

そう呟いて首筋に噛み付く。
口に広がる甘い味と、満たされていく独占欲。

「ちょっ、」

今更焦ったって知らないよ。
腕ごと抱きしめて肘鉄を出せないようにする。
通話も勝手に切れないよう、手を掴み操作が出来なくしてやった。

「ごめん、ちょっと飼ってる犬が、じゃれてきて」

犬、とか面白くない。
服をずらし肩に噛み付く。

「い、…たん切るね？」

え、もう切れたの…？
面白くない、なぁ…。

「椿、あんたね「今のはAが悪い」

僕の事を放置したAが悪い、と心の中でつぶやく。

「どうしてそうなったのか説明してもらえるかしら？」
「やだ。」

そう呟き、狐の姿になりソファの上で丸くなる。
お腹も満たされたこと出し昼寝しよ。
Aのばーか、と内心呟いた。