椿の主人は雲の幹部･第２章【REBORN！×サーヴァンプ】 (ページ18)

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トリップ５３ページ18

【スクアーロside】

「ゔお゙ぉおおおい！A！任務行くぞぉ！」
「はーい」

彼女がヴァリアーに帰ってきてからもう１ヶ月。

ボスから皆に告げられたAの秘密
それは、記憶がない、という事

引き続き作業が完了次第、またあの世界へ戻る予定だったらしいが…
椿とかいうやつらとつるんでいた記憶が全くないらしい

「スク？どうかしたの？」
「いや…なんでもねぇ…」

いくぞ、と声をかけ、任務へと赴く。

Ｄｒシャマルも気にしているようで時折電話を寄越してくる。

少し、気になるが

「ボサッとするなぁ！A！」
「っごめん！」

いつになくぼーっとしている事だ。

寝起きはもちろんそうなのだが、任務中でさえそうなのだ。

「死にてぇのかァ！?」
「うぅ、ごめん、てば…」

喝を入れればスイッチが入ったのか仕事に集中し始める。

おいおい…大丈夫かァ…

出来るだけはやく切り上げようと思い、出来るだけ多くの敵を切り捨て、殲滅していく。

「これで終わりだァ！」

最後のひとりを切り捨て、Aの姿を探す。

「ゔお゙ぉおおおい！A！どこだ！」
「ここ、そっちも終わった？」

声の方を見れば頭から血を流しているAの姿。

「その傷はどうしたぁ！！？」
「ちょっとへましただけ」

へら、と笑うAに眉間にシワがよる。

無線で医療班に連絡し、Aを担いで大急ぎで帰る。

「スクさんスクさん、大袈裟だわ…」
「うるせぇ！！黙ってろぉ！！」

舌噛むぞぉ！と言えば静かになった。

おかしいどころではない。

帰ってくる前のAなら任務中怪我をするのはあまりなかった

「スクアーロ様！こちらです！」

医療班にAを引渡し、ボスのところへ行く。
バァン、と扉を開ければ

「ゔお゙ぉおおおい！ボ「うるせぇカス」」

ガシャンッ

花瓶が飛んできて、頭にクリーンヒットする。

「ノックしろ。でなんだ」
「ゔお゙ぉい…、Aの事について、だ」

そう言えば書類を書く手が止まり、紅い瞳が顔を見せた。

「手短に話せ」
「Aの様子がおかしい…任務中にも関わらず上の空だァ」

おかげで頭に傷を負った、と付け加えればグラスが飛んできた。
ちゃんと見えているため避けるが、この直後ペンが飛んできて頭に突き刺さる

「ゔお゙ぉおおい！ペンは投げるなぁ…」
「…Aに傷作らせるじゃねぇ。跡を残すな。」

A曰く、ボスさんは家族で言ったらパパンらしいが、あながち間違いではない様だ、と内心思った瞬間であった